レイムver
眠れる森の●●(完結)


眠れる森の美女?ED〜レイムver〜





皆の隙をついて、扉を開け中に一番に乗り込んだのはレイム王子でした。

「ぅお姫様ぁぁあ!!」

目を輝かせながら、レイム王子は部屋を見回します。すると、奧に薄いレースの天蓋がついたベッドがあることに気付きました。

「あれは………! ははッ! きっとあそこにお姫様がいるんスね!」

「………おい、止めねえのかヒル」

ライザー王子が、ヒル王子に尋ねました。

「………いや、なんだか妙な予感がしてな」

「お前もかよ。………俺もだ」


あれだけなんだかんだと言っていた二人の王子は何故か動かず、レイム王子を見守ります。


「うわぁー…………緊張するッス〜」

さあ、待ちに待ったお姫様との出会いの瞬間です。
レイム王子は焦る気持ちをなんとか押さえ、ベッドの脇に立ちました。


「コホン。お姫様…俺が今呪いから解放してあげるッスよ」


そして、静かにベッドに近付き、かけられた天蓋の布をそうっと手でめくりました。



「お姫さ……………」







そこにいたのは、あんまりお姫様という感じの人ではありませんでした。


「ちょ……な、何やってんすか……。バロンさんッスよねアンタ

「…………陛下の命令は絶対なのじゃ…………」

「そ………、そこは逆らっていいと思うッス………」

否!!このわしが悪魔ごときに情けをかけられて黙って引き下がれるか!!さあ!!チューとやらをするがいい!!!


絶対嫌ッスーッ!!!



レイム王子は、当然かなり抵抗しました。
しかし、さすがバロン姫です。
しんじゅつしの字名は伊達じゃありません。
そう、バロン姫はとても強いしんじゅつしなのです。


「そこまで陛下の命令に逆らうならば容赦はせんぞ悪魔めがァァァ!!!」


バロン姫の目が妖しく光ります。とても強い力がバロン姫に集まっているのが分かります。もはや自分が姫であることを忘れているようです。


「ちょ…まっ…!!」


レイム王子は恐がってへたりこんでしまいました。

「我が力思い知るがいい!!!」

「ぎぃやああああああ!!!」











そして、王子さまとお姫さまは末長く幸せに暮らしましたとさ。


めでたし、めでたし。







*舞台裏*

久世
「これはひどい」

レイム
「久世さんが考えた脚本じゃないッスか!!」

ヒル
「よかったじゃないか、ハッピーエンドで(笑)」

レイム
「誰がハッピーになったんスか!?」




END


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bkm


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