Last*Lost
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01



いってきます、と、家の扉を開けたはずだった。

私の家の前には、馴染みの本屋さんがあるはずだった。


なのに。



「何故に道路の真ん中ぁぁぁあああああああっ!」


ってバイク近ぁぁぁあああああい!
「ほぎゃおぉぉぼえ〜!」

叫んでごめんなさいけど仕方ないですよこれは予想外です不可抗力ねバイクで引きずられそうなんだからもう悪いことしませんから許してくださいはぁはぁ(息切れ

「んぁ? なんだお前。」

と。


ひょい、と。軽々私はバイクに乗る主に片手で持ち上げられた。

「片手運転危ないですよぅ…」


…睨まれた。


「あっ、あ、あの私、萩原 莉麻です。」

「おぅ。あたしは哀川潤だ」

あぁ、赤いですもんね。朱=哀川潤ですもんね。

……朱、赤、、、。
あぁ。れ?

小説じゃ?

…これこそ あ、あの?

……ああ、空が蒼い。
そして私の顔も蒼い。

「?酔ったのか?お〜い」

「……。」

気絶していた。

「はぁ〜これだから人間は、軟弱め。」

貴方も人間です。そうおもわずにはいられなかった。





  






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