Last*Lost
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俺は芸術そのものだ。



俺は爆発してしまった。あれはもう芸術そのものだ。


八歳になったら外に出る事考えてくれるっていったのに

外に出るって試しの門の外三歩あるくだけって

それは酷いよ





「ひどいよ!
なんで! ミルキだって普通に外で遊んでたのにっ!」


思ってくれてるのはわかるけど過保護すぎると思うんです!


「外に出て大丈夫なように鍛えてくれたんじゃなかったの?」


背とか見た目は標準より高めだし、10代といっても多分大丈夫なくらいだから、誘拐されることはあんまりないだろう。

そりゃ念はまだだけどそれ除いたならイルミにも引けを取らないくらいには強くなったのだ!のに!


「いざというと送り出すのが辛いんじゃ。ちぃとの間も手放したくない。
まだタクトには分からぬかな…」

ゼノおじーちゃんがいうこともわかりますがー




このままじゃ俺、引き篭りになっちゃう。




シルバ父さんの「まぁ考えておく」が決め手。





俺は爆発した。



あ、物理的じゃなく。精神的に?
なんか、こう。吹っ切れたかんじ。

柄にもなく窓を割って走り出ちゃったんだよな。


土地の構造は原作知識あるし、地図だってよくみていたから。



外はどんな感じかちゃんとわかる。わかってる。






ただ、荷物を纏めず、物らしいものはイルミにもらったピンだけできてしまったのだ。















街の中をぶらぶら歩く。

これからどうしようか。それはもう決めている。外に出たらすぐに行きたかった。ずっと行きたかったジャポン。

自分の愛するジャパンではないにしても似ているっていうんだから、まがいもの(失礼だが)でもみておきたい、落ち着きたい。というか日本食が食べたい。白米が愛しい。




ただ、そうするためにはお金がいるし、ジャポン行のチケットをとって足がついて捕まったら元も子もない。



っていうか! 俺! そしたら今も探されてる!?


な、なんか変装でもしないと!

ああ服を買うのにもお金がいる!どうしよ!








「君、1人なの? よかったら俺の話に付き合って欲しいな」



不意に聞こえた爽やかボイス。
振り向けば短髪黒髪包帯?っぽいバンダナをした好青年。

畜生どっかでみた顔だよううう気のせいだな、うん、そういうことにしよう。


「僕、クロロっていうんだけど、」


うん、顔そっくりで名前も一緒のひと、きっと世界中探せばいっぱいいるね!

偶然ってすごいね!


というか俺女に間違われてるし。ナンパか畜生このイケメンが!

いや、今俺8歳児だぞなんだよこのロリコンさんめ☆



「私はシャラです。宜しく」にこりと薄い笑みを浮かべる。愛想笑いは得意だし、偽名、嘘もお得意様だ。


さて、協力してくれそうなひとも見つけたし…



先のことを考え、にやりとした。










  






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