Last*Lost
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あいきゃんふらい



森の中も慣れ、走り回り(何せ俺はやんちゃ盛りなのだ)、動物と戯れ、ジンとも戯れ(最近は絵本を読んでくれる)、

すごく楽しい日々を俺は送っていたわけだ。




だが。






Question!

どうして俺は今空を飛んでいるんでしょうか!


そうなのだ。


「じーん…とうちゃーぁぁあー」


叫ぶが、地面は遠ざかるばかり、途中で気付いたジンも、俺を見上げ泣きそうにオロオロしていることしかできないみたいで。
ていうかジンは超泣いてて。

な、泣くなよ。俺が悪いみたいな気持ちになるじゃないか。
まぁ実際原因を作ったのは俺なんだが。


走り回って疲れて木陰で昼寝していたら
ちょうどその辺りを巣にしていたコウノトリの袋の中にいれられた。

そう、コウノトリが赤ちゃんを運ぶってこの世界じゃ本当らしいんだよ!びっくりだよ!
なんかカンガルーみたいにお腹にポケットついてる。香りは甘い感じですごく眠くなるような。

くそ、俺のバカ!なんで巣に近づいたんだ…
まぁ気付いてなかったし、まさか鳥の方から攫ってくるとは予想外だったが。


…このままジンとさよならなのか?
そんなの、絶対嫌だ。







地上をみるとジンはとっても小さな点になってしまっていた。

「また、じぇったい、あえる、よ!」



最後に叫んだ言葉、ジンに届いていたらいいな。









俺は拳をキュッ、と握りしめた。






  






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