気持ちの変化

*豪←吹っぽいです
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実はね…………初めは嫌いだったんだ君のこと



豪炎寺くんと初めて出会ったのは沖縄。
ちょうど僕が自分の存在意義や人格について悩んでいた時だった



自分は皆に必要とされているのか…………

シュートを打てるアツヤなんじゃないか…………って思っていた



だけどアツヤのシュートも入らなくなり



アツヤとしても士郎としても必要が無い…………



僕の心は壊れ始めていたんだ



そんなときに君は現れた



そして君は僕が出来なかったシュートを決めた



あっさりと僕の居場所を取られた気がして…………嫌いだったんだ



元々エースストライカーは豪炎寺くんだったんだし当然といえば当然なんだけどね



そう…………僕は皆にとってはただの君の代わりだったんだ…………


だから本物が現れたから僕はもう必要ないんだよね?


そんなことわかってたけどさ…………



辛いよね



君なんか嫌いだ

みんな嫌いだ




でも…………一番嫌いなのはこんな僕。自分自身だ



そうして僕は更に心を閉ざしてしまっていたんだ






しかも君はあの時僕を置いてきぼりにしたよね



一人になることを恐れ、大きな音にトラウマがあり震える僕を雷の鳴る大雨のなか




「完璧じゃなくても俺はサッカー楽しいぜ」という言葉と共に。





でもあの時の僕は君の行動や言葉に全く理解出来なかった



むしろ怖くなった





お腹に強烈なシュートまでして…………



痛かったんだから…………






でもねそんな嫌いな君に僕は感謝してるんだ




君に色々気付かされたよ
僕が覚醒するキッカケをくれたよね


ありがとう




今なら今まで君が僕にくれた言葉や行動の意味が分かるよ





ありがとう豪炎寺くん。





君のおかげだよ




ひとりじゃなかったんだね僕は
僕には仲間がいる、ひとりじゃない





思えばエイリアとの戦いが終わり僕が北海道に帰る日が近づいてきた辺りからかな



あんなに嫌いだった君と離れるのが寂しいと思い始めたのは。


人間の気持ちって不思議だね



もしかしたら初めから嫌いだなんて思っていなかったのかもしれない…………



そんな気もしてきた




僕はいつの間にか君に仲間以上の気持ちを抱いていたみたいだ





そして僕が君に対する気持ちの変化に気付いたのはもう少し先のお話。



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