ヤキモチ姫

▽FFIの時の設定。



僕には付き合っている人がいる


付き合っている人の名前は豪炎寺修也



豪炎寺くんは優しいし僕を凄く大切にしてくれているのは伝わるんだけど…………



でも最近悩み事があるんだ




「虎丸ーー!!こっちにパスだ!」



「はい!豪炎寺さん!!」




豪炎寺くんは最近虎丸くんに構いすぎだと思うんだ



二人にやましい気持ちが無いことは分かるんだけどなんか…………ね、



虎丸くんが豪炎寺くんのこと狙っていないとも限らないし…………



はぁ…………と僕はため息をついた





「どうしたんだ?ため息なんかついて」




いつの間にか僕の後ろにいた豪炎寺くん



びっくりしたなぁ





「豪炎寺くん………いや……なんでもないよ」





「そうか…………?じゃあ……」





豪炎寺くんはまたグラウンドに戻っていった




………………。



なんでもないよとは言ったけどさ……





……少しくらい心配してくれてもいいじゃないか…………





****





練習が終わり夕食の時間になった




いつもは豪炎寺くんと一緒に食べている僕だけど今日はモヤモヤして顔を会わせづらかったからヒロトくんと食べようと声をかけた





「ねぇヒロトくん、今日一緒に食べていいかな?」




「珍しいね、いつもは豪炎寺くんと一緒なのに」


「えっと………今日はなんとなくね」




「…………ふーん、まぁいっか、食べようか吹雪くん」




何かを察したのかヒロトくんは何も聞いてこなかった




なんか言ってくるかなと思ったけど…………




僕としては有り難いけどね



ヒロトくんと食べている間に豪炎寺くんがこちらを睨むようにして見てたような気がしたけど僕は見てみぬフリをした




そうして夕食を食べ終え自室に戻ろうと廊下を歩いていたら声をかけられた




「吹雪」






豪炎寺くんの声だ




声をかけられたが僕は無視をして自室に行こうとドアを開け中に入ろうとした





すると後ろから背中を押された



「いたっ、何するんだよ」





背中を押した相手は豪炎寺くんだ




そして豪炎寺くんも自室に入ってきた





「勝手に部屋に入って来ないでよね」


「勝手に怒って無視してるのはどっちだ」




痛いところ付いてくるなぁ……




それでも僕が黙っていると





「もういい」




と言って豪炎寺くんが出ていこうとした





(…………!!ひとりは…………嫌だよ…………!)





僕は思わず出ていこうとした豪炎寺くんに抱きついていた




「吹雪…………」





僕はもう我慢できなくなっていた




「…………だってさ、虎丸くんの事ばかり構うんだもん」





「俺はやましい気持ちなんか無いぞ」





「そんなの…………わかってるよ、でも…………」





今度は豪炎寺くんが向きを変えて僕を正面から抱き締めてきた




「俺にはお前だけだ。愛してるんだ。吹雪がいない人生なんて考えられない」





口下手な豪炎寺くんが僕に言ってくれただけでもう十分だった





「ごめんね…………僕、ヤキモチ焼いてただけだったんだよ」





僕の目から涙が出てきた




「あぁ」





豪炎寺くんは僕の涙を指で拭いながら更に強く抱き締めてきた




「豪炎寺くん…………大好き…………」





「俺もだ」




そうして僕らは口づけをかわした






ずっと…………一緒にいようね豪炎寺くん





もちろんだ






_______fin.


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