それ俺のスタンドです | ナノ
新たな敵、新たな仲間


(時間は飛んで月曜日の夕方)

『“新たな敵”……今そうやって言いました?ジョースターさん』
「ああ。今朝がたにあいつらのうちの一人が情報を吐いての」
「誘導尋問と言う匠の技が光っていましたな」
「そんなに誉めんでも良い!で、肝心のその内容じゃがの………」




「小アルカナの暗示を持つスタンド使いは全部で十六人、か」
「それぞれ小姓(ペイジ)、騎士(ナイト)、女王(クイーン)、王(キング)の四つの役職に分かれているのですか」
『今回までで攻撃してきたのは小姓、ってことはあと十三人ですか……多いなあ』
「きみも小アルカナの暗示を持つ一人だろう。それでも多いがな」

「ところで、越美くんの役職はどこなんじゃ?確かスート一枚ずつで占ったと聞いたが」
「本当ですね、そう言えば小アルカナと言い出したのも越美だったな」
『……私、スパイとかじゃあないですよ。直感だっただけで』
「はは、分かっているさ。どれもう一度」

「ジョースターさん、緊急事態です!スタンド使いが財団ビル入口に!」
「なんじゃと!?警備はどうした!?」
「その男に全員倒されました!おそらく狙いは貴殿方です!」
「分かった、すぐ行く!ほれ、お前さん達も行くぞ!」
「言われなくとも」
「そっちから出向いてくれるんなら好都合だぜ」




「………だぁーかぁーらぁー!ジョースターさんに会わせてくれればこの誤解もパッ!と解けるんだって言ってんだろぉー!?」
「SPW財団認可の証明書がなければお通しできません!」
「顔パスってモンがあるだろッ!これだから規則ギッチギチの組織っつーのはよー………」
「なんじゃ、ポルナレフのことじゃったか。そこの君。彼はワシ達の友人だ、通してあげなさい」


「ったく、どうやったらこのオレを不審者と見間違えるかね」
「そもそも君が社員証をどこかに落としてくるからだろう。悪いのは君だ」
「んだとぉ!?久々に会ったっつーのに可愛くねえこと言いやがって!」
「相変わらずだなポルナレフ」
「おう承太郎……ん?そちらのお嬢さんは誰だ?承太郎、お前いつのまに彼女作ってたんだよォ〜ちょっとはオレに教えてくれても良いんじゃあねえの?」
『あー………彼女ではないですよ』
「なんだとッ!つーことはだ、」
(秋本の片手を取ってキスを落とす)
『!』

「初めましてマドモアゼル。わたし彼らの友人のポルナレフといいます、以後お見知りおきを」
『……は、はい…秋本越美です、こちらでスタンドの修行を受けています。よろしくお願いします』
「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
「承太郎、顔」


「やーしかしこんなに可愛らしい子がスタンド使いとはなあー。何て言う名前なんだい?」
『“濃紺の剣(ネイビィ・ソード)”と言います』
(背後にスタンドを出す)
「ホォー英語で「剣」か、親近感湧くなぁー。ん?その手に持ってるのって碇?」
「ポルナレフ、そういやお前が伸した警備員とやらはどこにいるんだ。早く探さなければいかんのだが」

「あ?何言ってんだよアヴドゥルよお。オレがそんな非道な真似するわけねえだろ!キチンとジョースターさんたちが来るまでそこで押し問答してましたよって」
「何だと?では《ドオオォーーン!!》
「「『「「何〈だ/じゃ/だァ〉!?」」』」」「……?」
「ジョースターさんッ!内部に敵が侵入!こちらに向かって…………ウッ」「!!」
(どさり、と倒れる伝達役、白煙に映るシルエット)
「な、なんじゃお前は!」
「フッ………」


「我アァァァが名はメイビイイイィィィィッッ!このッ私のスタンド“ロック・ン・ロール・スター”でェッ!貴様らを地獄に落としにきたぞおおおおぉぉぉぉッ!」
「(うるせえ)」
「(燃やしたい)」
「(なんだこいつ)」
「(昔の友を思い出すのう)」
「耳が死んじまうぜぇー」
『もうちょいボリューム下げてくれます?』




次回に続く!

prev next
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -