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俺のどこが好き?と大地に聞かれたら『体』と即答する自信がある。それ位に私、花田夢子は大地の体マニアなのだ。

「はぁ〜内腿のさわり心地極楽〜」

大地の隣に座ってジャージの中に手を突っ込んで内腿をムニムニとするのが最近の中では一番お気に入りのリラックスタイム。大地には俺が落着けないと何度も怒られたけど、好きにさせてくれているあたり甘いんだよね私に。

「力を入れたらちゃんと固いのに、力抜いた時のこの感触?弾力?もうさ、たまんないです」

げへへと笑うとおっさんかと呆れらた。

「お前の場合、他所でもやってそうで怖いわ」

「いや、自重してるし。直に触るの大地だけだよ?」

「誰彼触ってたらさすがに捕まるからな。ほんと俺だけにしろよ」

注意しがてらあまたをそっと撫でられたので、その時の大地の腕の動きに萌えてうふっと笑うと変態とため息。確かに変態くさいけど、むっつりには言われたくないですよね。

「ねえ大地。男の人が女の人の胸を揉む時も極楽〜って思うのかな。大地はどう?私のおっぱい揉んでる時、極楽〜って思う?」

「………えふん」

「あら〜澤村さん、息子さん大きくなっちゃって〜」

「…どうもおかげさまで」

少しだけ赤い大地はどうやらその時を想像してくれたのか反応が見えた。それでも平静を装ってみせるのがまた愛しいのだけど。花田、と呼ばれて大地と向き合う形で座るとぎゅうっと抱きしめられた。

「大地くん甘えんぼちゃんでちゅかー?それともムラムラしちゃったんでちゅかー?」

抱きしめ返しても返事が返ってこないので、内腿の次に好きな背中の筋肉をそわっと撫でるとビクンとする。こういう触り方弱いって知ってるんだからね。しかしこの体ほんとさわり心地いいわ。

感じたの?と聞くとくすぐったいの!と怒られた。言い方がかわいくて笑ってしまう。

「花田には雰囲気とかそういうの無いの」

「んー。雰囲気っていうか、大地と付き合ってからずっと発情中だし」

そりゃ理想の体がこんなに間近にあれば私だってムラムラしますしね。と胸を張って答えると、もーお前はもー!と嬉しいのか恥ずかしいのか判断しにくい表情の彼。コトを始めるのに雰囲気とか気にしてくれるあたり優しいというか真面目というか大地らしい。

「しないの?」

そう聞くと返事の代わりにキスが返ってきた。大地のキスは少し荒くて、唇ごと食べられてしまうんじゃないかという感覚に陥る。体温の高い大地の手で体に触れられるのはすごく安心するし、一生懸命に私を探ろうとしてくれてるのがわかるので心地よい。

セックス自体嫌いじゃないしむしろ好きなんだけど、何がたまらないって大地がシャツを脱いだ時の脇からウエストにかけてのラインが三番目に好きで、私はこの裸になるこの瞬間に一番エクスタシーを感じているかもしれない。というのはまだ彼には秘密。




20141003


大地さん喋ってなさすぎww
mae ato
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