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ここは第三部隊隊室。
今この場所は約一名の欲求不満という名の妄想によりカオスと化していた。
「隊長の生足見たい隊長の生足見たい隊長の生足見たい隊長の生足見たい隊長の生足見たい隊長の生足見たい隊長の生足見たい隊長の生足見たい…」
「…おい黒瀬(汗)」
「隊長の生足見たい隊長の生足見たい隊長の乳首見たい隊長を全裸に剥きたい舐め回したいしゃぶりつきたい………っ隊長ーーーーーーーーーーーー！！！！！！」
「五月蝿い
」ゴッ…！！！
叫ぶために突如立ち上がった黒瀬瑞城(見た目はＭ男、中身は変態←どこかで聞いたﾌﾚｰｽﾞ☆←ぇ)の脇腹に、我等が第三部隊のラストエンジェル
こと愛しの隊長、上條璃宮の拳がメリ込んだ。まともに(打撃という名の)制裁を食らった黒瀬は脇腹の痛みを耐えつつも、満面の笑顔で上條を振り返る。
その姿はさながら産まれたてのバンビ(←両足が尋常じゃなく震えている)が母親を振り返る様に似ていた。…似ていたが、(自分でやったこととはいえ)ソレのあまりの気持ち悪さにちょっと泣きそうになるりっくん隊長。
そしてそんな隊長に萌える変態(と予備郡)二名。
「た…たぃちょ……
」「！よ、寄らないでよっっ(泣)元親っその地球外生命なんとかして！！」
「Σぇ、無理…」
「役立たずーーーーーー！！！(号泣)」
本格的に泣きの入った上條の背後に黒い影が。言わずもがな、黒瀬瑞希(ぴっちぴちのド変態☆)である。
「た・い・ちょ
」「Σひっ」
耳元で生暖かい息を吹きかけながら黒瀬が囁いてくる。が、怖くて振り返ることができない上條。背後からは死刑囚など遠く及ばない程の異様な変質オーラが放たれていた。
香我美は余りの光景に(←モロに黒瀬の顔を見た)立ったまま軽く腰を抜かして戦線離脱。情けない男である。
「隊長…今日、何の日か知ってます…？」
何時になく興奮気味に密着してくる黒瀬に必死に首を左右に振りながら、上條は自分のデスクの上にある輝かしいまでに磨き貫かれた愛用のナイフを恨めしそうに睨みつけた。
(なんで今この時に僕の手元にないんだ…（怒）
せめて何かの間違いで飛んでこい…！！などと懇願を篭めた眼差しを向けていると、背後の黒瀬がくつくつと笑い出した(←まぢでこわいんですけど…！！（泣）そして一言。
「今日は年に一度の…姫初めの日です…！！！」
…………………。
「……は？」
誇らしげに宣った黒瀬は恍惚とした表情で某アニメの新世界の神のようなポーズをとっている。
…取り敢えず両手と密着が消えたことで自由になった上條はすかさず自分のナイフをGET。
今の状態は…土下座を通り越してうずくまる黒瀬の頭に上條が片足をめりこませて腕を組んでいる、そんな可哀相(？)な感じになっていた。
「で、瑞城は何がシたいって？」
極上の笑顔を向けながらナイフをちらつかせる上條は、完全にお仕事モードに移行していた。それに気付いてか、微かに片足から黒瀬の震えが伝わってくる。そして伏せた顔からは透明な液体が一滴、二滴……。
「泣いて許されるとでも思って……」
「Σ違う、隊長！！危ない！！！」
腰が抜けて動けない香我美(下僕)からの必死の叫びに、ハッと気付いて黒瀬を見れば……どうやら彼の震えは恐怖からではなく興奮から、落ちた滴は涙ではなく、もっと粘着質な涎であることが確認できてしまった。…黒瀬に押し倒されたことによって。
「Σなっ…ちょっ…？！」
「隊長と姫初め隊長と姫初め隊長と姫初め隊長と姫初め隊長と姫初め隊長と姫初め……！！！！！！」
「Σいやだーーーーーー！！！！！！（泣）」
「隊長ーーーー
」…終わった。
別に貞操を守りたいとか、好きな人がいるとかじゃないけど……せめて、せめて初めては女子がよかった…！！（泣）こんなことなら第二部隊でもいいから(←失礼)普通の男女交際したかったのにっっ…！！！童貞喪失より処女喪失が先ってどんな悪夢………？！！！
ん？
「悪夢……………？」
ぱちり。
目を開けると、そこは見慣れた自分の部屋の寝室の天井。横には愛猫のオニキスがすやすやと可愛い寝顔を惜し気もなく晒している。
これは………
「最悪だ…（沈）」
時計を見れば午前1時を軽く回っている。所謂、元旦の初夢。縁起がいいはずのソレがアレって……。
「……………っ僕の夢なんだからせめて助けてよ元親…！！(怒)」
ふがいない仲間を叱咤しつつ、しかし、あれが夢であったことに心底安堵した。総隊長だけでも面倒なのに、第三にまで変態がいるとか、本気で勘弁願いたい。
「…次はオニキスと幸せな夢がいいね…」
「みゃ…」
黒い、肌触りのよい毛並みを一撫でして、アレが正夢にならないことを祈りつつ……、上條は新年早々の二度寝を決め込んだ。
どうか今年はいい年でありますようにと呟いて。
…苦しいか？苦しいよね。(ネタ)
新年ぽいかどうかより、コレ載せるの１月終わりだからね…？！←駄目な人。
精進いたします…（泣）
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