エジプトから帰ってきたあとは新学期の買い出しのためにダイアゴン横丁に行った。パーシーはせっせと買い物を済ませて勉強しているし、双子はイタズラ用品を揃えに飛び出して行ってしまうし、ロンはハーマイオニーとハリーを探しにいったので、ルイはジニーと2人で買い物をした。新学期が近づいていたので何人か友達に一緒にまわらないかと誘われたが、ルイは久しぶりのジニーとの買い物を満喫したかったので断った。



「ルイ久しぶりね、こんなゆっくり買い物するなんて」

「そうね、ジニーとデートなんて嬉しいわ」

「あらこれはデートなの? なら今日のデートプランはルイにおまかせしていい?」

「まかせて!今日はジニーと行きたいところをまとめてきたの。一緒にまわりましょ!」



エジプトに行く前に雑誌を読み下調べをしただけあってジニーとの買い物はスムーズに済んだ。行きたかったオシャレな服屋さんに可愛い雑貨店、美味しいと評判のカフェでご飯を食べたり… もちろん新学期に必要な物も買い揃えた。明日の学校の準備をしなくてはならないので早めに漏れ鍋へ帰ると、母のモリーがハリーにパーシーの首席自慢をしているところだった。



「こんにちは、ハリー。我が家の素晴らしいニュースを聞いたでしょう? 我が家2人目の首席なのよ!」

「そして最後のね」

「その通りでしょうよ」

「あらママ。私とジニーは首席を狙っているわよ……ハーマイオニーが強敵すぎるけど」



そう言って物陰に隠れるようにして立っていたジニーを引き寄せた。好きなハリーを目の前にして照れているジニーは可愛い。



「久しぶりハリー。元気っていうか大丈夫だった?」

「やあルイ、ジニー。なんとかね。エジプト旅行は楽しかった?」

「もちろん!イギリスじゃ体験出来ないようなことがたくさんあったし、エジプトはイギリスより歴史があるから古代魔法についての研究が進んでいるのよ。面白かったわ!」



緊張して話しかけることが出来ないジニーを連れてハリーのところへ挨拶へ行ったが、声をかけられただけで耳まで赤く染めてしまうほどジニーはハリーを目の前にすると緊張してしまうらしい。一年間同じ寮で過ごした(しかも親友の妹という美味しいポジションにいる)のに、まだこんな感じでは先が長いかもしれないと思いつつ、ルイはハリーと挨拶をした。


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