何が悪い! | ナノ


 


「あーあ。疾風がハヤテちゃんだったら可愛いのにー」

口許に運ばれたプチトマトを頬張りながら残念そうに呟く。ハヤテちゃんは結構俺の好みのタイプだ。

「何…俺じゃ不満?」

「不満って。そんな言い方したら勘違いされるだろ」


いつものようにわざと際どい聞き方をする疾風に思わず溜息を漏らす。
信者が見たら惚れ直しそうな笑みを浮かべて首を傾げてくる疾風。
現に周りの視線が疾風に釘付けだ。
でも俺には効かない。
だってやっぱり、俺の脳内では

『優くんの意地悪ぅっ。あたしじゃ…不満?』

ハヤテちゃんになってしまう。

不満じゃありませんんん!!
君の気を引きたくて意地悪しましたサーセン!!
お詫びとして良ければ今から僕のベッドにgo to ダイブしませんかぁぁぁあ!!



なんて興奮してると食堂の入口から男の無理した甲高い歓声が聞こえた。


 


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