良き友
今度はクールビューティーでスレンダーな藍夏(あいか)ちゃんとムフフ…なんて考えて左手でマウスを握り直した時にノックの音が聞こえた。
「……はーい、どうぞー」
折角ヤる気を出した時に邪魔されて思わず不貞腐れた返事を返す。
「全く、エロゲも程々にして飯行くぞ。もう7時回ってるし」
「マジ?もうそんな時間か…よっし、食うぞ!」
ノックの主は俺を迎えに来てくれた同室者の前崎 疾風(まえざき はやて)。
平凡な俺とは違って金髪の髪も緑色のカラコンもよく似合うイケメンだ。
校内の抱かれたいランキング上位の彼は良き友でもあり
「優、それコンプリートしたら俺にも貸してくれよ?」
良きエロゲ仲間でもある。
1年の頃は同室者に気を遣ってヘッドホンして音立てないようにひっそりとエロゲを楽しんだんだけど結構気疲れした。
部屋の外にも神経を集中しなきゃ駄目だし。
だから、2年の同室者にはカミングアウトしよう!って事でカミングアウトして、エロゲの良さを伝えてソフトを何枚か貸したら何と疾風もハマったのだ。
こいつなら三次元の女の子にもモテるだろうに。
まぁ、同志がいるって嬉しいからいっか!
「勿論!これ、なかなか良かったぞ。喘ぎがイマイチだけどアングルとかマジ神!」
若干興奮気味で良かったところを力説しながら俺達は食堂へと向かった。
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mokuji]