声に乗せて | ナノ


 


「りょ、陵っ落ち着いてっ…」

「落ち着いてる」

こんな状況で言われても説得力ないって!
だってこれってBLでいう襲われてるというか…でもお仕置きなんだから違うのかな?
そんな事を考えてたら右の乳首に痛みが走った。

「いっ…ぅ」

「何考えてたんだよ」

唇を尖らせて拗ねたように見てくる。
何って言われても何て言って良いのか…首を傾げて考えてる間に陵の唇がゆっくりと腹の所を伝って舌先でヘソを舐められた。
ちょっ、こ、これはっ無理!

「うわああっ、ちょっ、や、止めろってぇっ」

「止めない」

止めないじゃないからっ!
腕を押さえていた手が離れ両手で撫でてくる。
擽ったいけど何かゾワゾワする。
自由になった手でオールバックにしてる髪を押さえてる紐を引っ張ったり足をばたつかせたりしてみてもほんとに止めてくれない。
でもこれ以上はその、ほんと駄目っ…!
ヘソの周り舐められたりもうちょっと下のところを甘噛みなんてされたら…

「……気持ち良いのか?」

「ぅあっ…ちょ、とぉっ…」

やっぱりバレたみたいで反応し始めちゃった俺の股間に気付いてニヤって笑いながら楽しそうに揉んでくる。
そんな事されたらますます硬くなるって。俺経験無いんだからっ。
強すぎない力で包み込むように揉まれちゃもう抵抗どころじゃない。
頭がふわふわする。

「ふ、ぅっ…はぁっ、ぁ…」

「燈瑪、…可愛い」

陵の唇が耳を掠めて熱っぽく囁く。
こんな状況だからかいつもと違う声に聞こえる。
甘く響く声が耳の奥まで届いて腰の力が抜けた。

「俺に任せてろ」

こめかみにチュッとキスされて腰を撫でていた手がしっかりと俺のズボンと下着を脱がしていく。


 


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