声に乗せて | ナノ
近況報告

 


「おいおい、もう警戒しなくて良いって」

「俺もそう思うんだけどね」

「バカっ!こいつは燈瑪の事全部知ってんだぞっ」


徹と陵はまだ警戒してるみたいで俺を挟んでみっちゃんと向かい合うようにソファーに座ってる。しかも陵は俺の腰抱き寄せて。慣れてるから嫌じゃないけど。
徹の王道転校生口調に笑いそうになってる…けど笑っちゃ駄目だよね。
今の陵の目付きが怖いからさすがに笑えない。
射抜くようにじっと見つめてた陵がやっと口を開いた。

「おい、北出に燈瑪の事教えてねぇだろーな?」

「ああ。立場上、そっち側につけねぇけど仁志の手助けをするつもりもない」

その言葉に改めて安心した。
もうダメだって思ったけどみっちゃんいわくまだ会長にはバレてない。
ただ、徹に興味を持ってないらしい。
王道転校生作戦はてっきり上手く行ってると思ったのに…ん?
ちょっと待てよ。

「み、みっちゃんって徹が好き、なんだよな?」

俺の質問に笑顔だったみっちゃんまで驚いた顔して固まってる。
だ、だってみっちゃんは徹に俺のもの宣言した上に歓迎会では舐めたり…他にも色々話を聞いてる。
会長は興味を持ってなくてもみっちゃんは徹が好きで、でもみっちゃんは作戦知っててその上で…あれ、何か頭こんがらがってきた。

「まさか。真白さんから宜しくって言われた協力しただけだし」

「つか作戦知ってたんなら何で俺のケツ触ったりしたんだよ」

「おっ、それが素か。まぁあれだあれ、せっかくだし触っとこうかと。あとお前に手ぇ出したら蓮華の反応が面白くてな」

「ふざけんなっ」

みっちゃん悪びれもなくそんな良い笑顔で…。


 


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