「
collar」
ピンクと緑
02
ふっくらとした頬が、褐色の肌でもそれと分かるほど紅潮しているのが愛らしい。
ツンととがった上唇がふるふると震える。
「……もっン……いい加減に、してよっ」
いつもは理性的な光を宿す双眸が、今は涙で潤んでぐちゃぐちゃだ。
まつ毛が涙の雫に彩られてきらきらと輝いている。
「まだいいじゃない」
繋がった下肢をグラインドさせながら答えると、#10の顔が歪んだ。
快感とそれを拒絶しようとする葛藤が見えて、#7を楽しませる。
真っ白なシーツの上に褐色の肌がよく映えた。
#10の外見はナンバーズの中でも特に可愛らしい。
くりっとした目に小さな鼻と口、幼い顔立ちと幼児体型、小さなふくふくとした手は紅葉の様だ。
#7の長い指が#10の体のラインを辿って、ふっくらとした手触りを味わう。
肌とは対照的に桜色の胸の突起を指で挟むと、「ひっ」と息を飲んだ#10の体がぴくりと跳ねる。
散々弄られて発光しているように赤く腫れた乳首は、敏感に快感を拾い上げる。
小さな突起を摘み出して、先端を指の平でそっと撫でると息を殺して身を捩った。
イヤイヤと首を振る動きに合わせて、さらさらの髪の毛がシーツを叩く。
悩ましくよせられた眉と必死に押し殺した息が、かえってイヤラシイと#7は思う。
快感に細かく震える体も、小動物の様に愛らしい。
明け透けな自分には真似できない色気に興奮して、思わず舌なめずりをした。
「しつっこい。もう終わっ……んっグ……」
可愛い#10から発せられる可愛くない台詞を唇で遮る。
スライムに変質させた舌で口内を蹂躙すると、#7を包み込む柔らかい粘膜が応えるように蠢いた。
与えられる快感に慣れない#10の体を時間をかけてゆっくりと可愛がった。
基本的に#7に対して好意的ではない#10に触れる機会なんて、MIX以外では持てないのだから。
でも、そろそろ、ご希望通り解放してあげようと思う。
#10を犯す部分をじわりと大きくさせる。
口内を犯されて息苦しさに喘ぐ#10は気づかない。
それを良いことに一気に本来の形状まで戻すと、スライムに変態させていたペニスを元に戻した。
スライムのままでも十分快感を得られるし射精も可能だが、やっぱり自分のモノで犯す方が気分が上がる。
口を解放すると、両足を持ってグラインドを再開させた。
「……ンっあ! あ! っうあ! あ!」
身構える暇もなく与えられた衝撃に押し出された嬌声が#7の耳を擽る。
#10の見開かれたまあるい目からあふれて零れる涙が綺麗だ。
#10のスポットを擦りながら最奥に叩きつけるように犯すと、アナルが#7をギュッと締め付けるのが気持ちいいい。
時間をかけて愛撫した中の肉はとろとろに柔らかく、迎え入れてくれる。
濡れた内壁に包み込まれると、射精感がじわじわと込み上げてきた。
「ひゃ……! あ……! も、ヤら……ああっ! あ!」
紅葉の手が、ギュッとシーツを握りしめる。
抽挿の度に力の入る足の間から、快感に塗りつぶされた#10の顔がのぞく。
「よだれ、んふ……かわいい」
「んンっ!!! あっ、ああっ! は、ヤ! あ! ンはあ!」
しどけなく開いたままの口からは、快感を伝える声と飲み込みきれない唾液が零れている。