明日もFull Moon
夜明けのプランゾ
兼家

体が熱い。
じんじんと下半身に熱が集中していく。

私の体はなんて浅ましいんだ。

「泣かないで、兼家さん」

柔らかい彼の唇が私の目尻の涙を拭う。

「大丈夫、おっぱいもいじってあげるよ」

ぺろりと唇を舐める彼の笑顔に、ぞくりと背筋に甘い痺れが走った。

「えっちな兼家さんのおっぱいは、きっとぴんと立って触ってほしそうにしてるよね」

慌てて首を横に振るが、くすりと笑われて心臓がきゅっと痛くなる。
私の淫猥な心を彼に隠すことはできないのだろう。

「右側はもみもみしながら、きゅって硬くなった先っぽをころころって指で転がしてあげる」

「っ……ゃ…………」

「気持ちいいんだ? 左はちゅうちゅうするね。ふふ……いっぱい吸ったらまた、おっぱい出るようになるかな? 乳輪がてかてかになるくらい、唾液を垂らしながら、れろれろ舐め上げて。それから、ちゅうちゅうって先っぽを吸いながらざらざらした舌で扱いてあげる」

「…………っ……」

「う〜ん、そんなんじゃおっぱい出ないかな? 歯で挟んで、先っぽを舌で何度も擦り上げたらどうかな。赤くぽってりと腫れ上がるまで、何度も何度も。ちろちろちろ〜ってさ。きっと暫くは服が触れてもじんじん感じちゃうんだよ。……いやらしい。」

彼の言葉が耳を犯す。
かつて与えられた快感の記憶が、肌の上を蛇のように這い回る。
震える体と熱い呼気、気を抜けば口から出そうになる卑猥な声を彼にしがみ付くことで耐える。

「ふふ。うん、ぐちゃぐちゃにしたままのケツマンコ、寂しいよね」

「ぁあっ! ……っふ……」

するりとうちももを撫で上げられて、自分でも驚くような高い声が辺りに響く。
顔から火が出るほど恥ずかしい。

「勿論、ちゃんと構ってあげる。とろとろに蕩け切った入り口に指の先を当てたら、きっと嬉しそうに吸い付いて来るんだろうな。はやくはやくって。欲張りなケツマンコ、可愛い……」

鏡に映し出された私の痴態と彼の綺麗な指先の記憶が、瞼の裏に鮮明に蘇る。
欲に塗れた自らの顔から目を逸らす事すら許されず、甘すぎる快楽に沈み込んだ記憶。

ゆるゆると力なく首を振ることしかできない。

「……も……」

「だーめ。久しぶりなんだから、初めての時みたいに、じっくりじっくり慣らさなくちゃ。ふふふ。あの時みたいに、イっちゃっていいんだよ?」

「ひっ……」

私の喉からひしゃげた様な悲鳴が漏れた。


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