「
明日もFull Moon」
夜明けのプランゾ
道長
可愛い兼家さん。
こんなボクに体を擦り寄せて。
誘っているの?
今すぐこの場で裸に剥いて、羞恥に身悶える兼家さんを思い切り鳴かせたくなる。
久しぶりの愛しい人の体温に、自己主張の激しい僕の下半身がおとなしくしていられるはずがない。
熱く高ぶりだした塊を誇示するように彼の体に押しつけると、腕の中でもじもじしなから更に耳を赤くした。
ふわりと芳香が立ち上る。
兼家さんがボクの熱に反応して欲情している。
嬉しくて、彼から香る欲を1ミリだって無駄にしないように、その首筋に唇を寄せると柔らかい肌に吸い付いた。
途端に彼が肩を震わせてボクの服をぎゅっとつかむ。
強張る体を裏切るように濃くなる彼の色香に、ボクの顔がだらしなく緩んだ。
ああ、もう、食べちゃおうか。
可愛い。
可愛い。
可愛すぎ。
背中を擽っていた両手を臀部まで移動させて、小さな尻を鷲掴みにする。
びくりと背中を反らした彼の腰が、反動でボクの下半身に密着してしまう。
ボクのペニスをごりっと押し潰した彼の体を逃がさないように腕に力を込めた。
目の縁を染めながら僕をそっと見上げた彼の揺れる瞳と、悩ましげな吐息が、ボクの加虐心を煽る。
堪らないよ、兼家さん。
ちゅっと鼻にキスすると、眉の下がった彼の顔に笑みが波紋のように広がる。
その少し照れたような微笑みに、ボクも自然と笑顔になってしまう。
彼がこの腕の中で、ボクにだけ笑いかけてくれている。
どれだけ精気を貪っても満たされなかったトコロが一杯に埋まってはちきれそうだ。
彼の薄い唇を啄む。
やわらかな感触が気持ちいい。
「ここを……」
唇を少し離して潜めた声を出す。
動かす唇が彼の唇に微かに触れるのがくすぐったい。
ぞくぞくと気持ちを高ぶらせながら彼の尻の割れ目を指で撫でる。
「大きく開かせてさ、丸見えになったケツマンコがふやけるくらいに、べちょべちょに舐めてやりたいな」
「…………っ」
彼の尻にきゅっと力が入る。
腕を突っ張ってボクから逃れようとする彼の体を逃しはしない。
片手を腰に回して、もう片方はいやらしく臀部を撫で回した。
「兼家さんがどんなに泣いても、舐めるだけ。我慢できずにぱくぱくするケツマンコにキスしてあげる」
「ぁ……」
尻を撫でているだけなのに、兼家さんの目尻には微かに涙が溜まっている。
ふるふると小刻みに首を振る彼が確かに欲情していることは、ボクが淫魔じゃなくても分かっちゃうと思うんだ。