具合が悪い。
そういうと、呆れた顔をしながら来訪表をくれた。
狼少年は嘘を吐かない。
先生は俺に背中を向けてデスクの椅子に腰掛けた。
白くて長い着られたそれにすら嫉妬。
「で、どこが悪いの」
「…」
「仮病だったら今すぐに追い出すわよ」
「ご飯が喉を通りマセン」
いやぁ思い当たる節はあるんです。昨日ショッキングな現場を見ちゃって。
「要は恋の病ですき」
ねぇ先生。
昨日の放課後に一緒にいたのは誰。
誰の車で帰ったの。
死にそうな心臓が昨日から痛いんです。
「馬鹿言ってないの。厚着しすぎなだけ」
ブレザーとガーデを引っ剥がされると、すぅっとした。
先生、僕寒いです。
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