時々子供。



どうしたらいいのだろう

 私は何がしたいのだ?

…その答えを、
教えてくれるのはいつも君。


時々子供


……何かいつもと逆。

いつものヴィンセントは新聞やらWROの報告書やらに目を通し、アタシの事はほったらかし。


だから
そんなヴィンセントの様子を、アタシはクッションを抱きしめながら見つめるだけ。(痺れを切らした時は甘えたりもする)

でも今日は。
クラウドに貰った雑誌を読んでるアタシを、向かい側のソファーに座ってやたらと見つめてくるヴィンセント。

何かを言おうと口を開けるのだけれど、言葉が浮かばないのか、また閉ざす。
その繰り返し。

…アタシ、何か悪いことしたっけ?


「ヴィンセントさーん。
アタシの顔に何かついてますか〜?」


アタシが問い掛けると、ヴィンはちょっとだけ驚いた素振りを見せたあと、頬を軽く掻きながら「いや…」と一言。


なんなのだろうと思いながら雑誌に視線を戻す。…いや、なんか面白いのこれ。


………。
……やっぱ見つめられてるなぁ。
何か…落ち着かない。


「…ユフィ」


いきなり呼ばれて驚いた。
やっと喋ったよこの人。

「どうしたのさ」


「こういう感情、
初めてだからわからないんだ」

…ん?

「ユフィが目の前にいるのに、何か…虚しいというのだろうか…寂しいというのだろうか……。…上手く言葉にできない…」

…おお?

「ユフィが…恋しくて仕方がない」

…それはひょっとして。

「甘えたい……の?」

その一言にはっとするヴィン。

「甘えたい……。
そうか…甘えたい…のか」

そう呟いたかと思うと、立ち上がってアタシの隣にくると、横から抱きしめられた。

アタシの頭を撫でて、髪に鼻先を埋める。

雑誌を置き、ヴィンの胸に体を預けた。

「ヴィンから甘えてくるなんて…嬉しい」

「……ユフィも、
こんな感じ、だったのか」

私が報告書を読んでる時。
その言葉に「うん」と一言。


「…悪かった」

「ううん。いいよ」


今日は珍しいものが見れたから。
それでチャラにしてあげる。


……ヴィンに甘えられたくなったら
放置プレイに決定だね。





090528.


稟様宅から2600hit強奪ヴィンユフィだー!!

ヴィンセントさん。
沈黙の長さが自らのヘタr…あーごほん。
しかしユフィ。最強ですね。放置プレイ。サラリと放置。放置プレイ。お預け喰らったヴィンセントさんが体育座りとか。

かなり妄想の
2次災害がシキをそして稟様を襲う(笑)

とても嬉しい小説をありがとうございます

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