きっかけ大作戦03




きっかけ大作戦決行日

勿論、学園が休日の日。

作戦はスコールの提案通り行われた。

作戦はこうだ。

@セルフィたちが探検に行く日に
アーヴァインたちがどっかに行くとセルフィに教える。あらかじめ、ユフィとリュックにも教える

Aユフィの予定をスコールが悪くする

Bリュックの予定をクラウドが悪くする

Cヴィンセントがセルフィに弁当の話を持ち掛ける

Dセルフィがアーヴァインに弁当を渡せば任務完了


ザザッ

「こちらスコール。
三人共、配置についたか?」

スコールがトランシーバーで連絡を取る。
三人共、トランシーバー越しに
「ああ」などの返事をした。

スコールは目を細め、
口角を挙げて言い放った。

「よし、作戦開始だ!」

そして、各自は動き始めた。

「ユフィ〜」

セルフィは
明るい声でユフィの名前を呼んだ。

彼女は準備を終えたので、最初にユフィを呼びに来たのだ。

だが…

「ありゃ?」

なんと、ユフィは
スコールと何やら話していたのだ。

「あ、セルフィ」

ユフィはセルフィに気がついた。が、残念そうな顔をしてセルフィに言った。

「ごめ〜ん、
アタシ、探検に行けなくなっちゃった」

「え〜!?何でなん!!?」

「KHの収録があるっぽいんだよ〜。だからごめん!リュックと二人で行って来て!」

「う〜ん、残念や〜」

セルフィは残念そうに肩を落として、「まぁ、お土産は見つけてくるよ」と言って、リュックを捜しに行った。

「あ、リュックはっけ〜ん!」

セルフィはリュックを見つけて駆け寄ろうとしたが、同時にクラウドもリュックに駆け寄ったのだ。

「「リュック」」

「なに〜?クラウドとセルフィで二人してアタシになんか用?」

「ユフィが探検ダメになったん」

「リーブ先生が呼んでたぞ」

二人同時に言うものだから、リュックは両手を振って「ちょ、ちょい待ち」と言って最初のセルフィの方を見て聞きなおした。
「セルフィ、
ユフィが探検に行けなくなったんだね?」

「そうなんよ〜!
KHの収録が急に入ったんやて」

「ざ〜んねん」

リュックはつい先程のセルフィと同じように、肩を落として残念がった。

そして、
今度はクラウドの方に向き直り、尋ねた。

「で、クラウドは何の用?」

「リーブ先生のパソコンが壊れたらしいから至急直してほしいだとさ」

実は、リーブ先生のパソコンはクラウドがあらかじめ壊したのだ。

勿論理由は、今回の任務を遂行する為だ。

「え〜!?ギップルはいないの〜?」

ギップルはリュックに続く技術家だ。であるからして、彼でもいいのだが、そこはクラウドであるからして、ぬかるみは無い。

「ギップルは街に出かけてるんだ。
しばらく帰って来そうにない」

クラウドはギップルに上手いことを言って街に駆り出させたのだ。

どう言ったかはそこは想像にお任せします。

ちなみに、それならシド(ハウィンドウ)先生に任せた方がいいと思う人もいると思うが、彼はたまたま、今日はシエラ先生とお出かけなのである。

「どうしても今じゃないとダメなの〜?」

「ダメみたいだったぞ」

「う〜…。ごめん、セルフィ。アタシもたった今ダメになった〜。本当にゴメン」

リュックは先程よりも一層残念な顔をしてセルフィに謝った。

セルフィは無理に笑って言った。

「いいんよいいんよ。アタシもこの間ダメにしちゃったから気にせんでいいよ」

リュックは「本当にゴメ〜ン」と言って、トボトボとリーブ先生の所に行った。

セルフィは苦笑いをすると、
何となく昇降口に行った。

それを見送っていたクラウドはトランシーバーでヴィンセントに連絡した。

「こちらクラウド。
セルフィは昇降口に行った。出番だ」

無機質な機械音の向こうで「了解」とういう低い声が聞こえ、プツっと切れた。






- 12 -


[*前] | [次#]
ページ:




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -