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現実にはセーブポイントもリセットボタンもない。痛い程分かっているのに僕は何度も欲し感触の無いボタンをいつも押してる。ポケットの中で携帯画面で教室の電気でPCの電源で。勿論時間が進むだけでコマンド選択肢の攻略法は分からないまま。ならばこの現実<画面>を見なければいいんだ。最終手段の最期のリセット、銃をこめかみに当てたなんと愚かなプレイヤーは僕だ。
(帝人)


2014/05/02 02:14


高校生になってから運動会元体育祭にまともに参加したことはなく、いつも教室か生徒テントから眺めていた。俺が出たら全部の競技の勝敗がすぐ決まっちまうのと、臨也と場外喧嘩で行事自体中止になるからだ。
社会人となった今、俺は何故か嫌と言うほど体育祭を味わっている。障害物競争元戦争を臨也相手に。ただし勝ち負けは生死で判断されるわけだが。
(静雄)


2014/04/29 01:45


非日常への憧れを生み出したきっかけの正臣が何をしていたか来る前は知る由もなかったけれど、僕と違って彼自身のまま非日常に溶け込んで呑まれ逃げて闘っていた。正臣は強い。なのに僕は保てないまま非日常に身を投げて自暴自棄になった。それでも僕自身を救おうと彼はもがいた。撃たれても手を掴もうとしてくれた。なんて非日常なんだろう。最後まで変わらなかったのは君が僕を親友と思ってくれ続けたのと僕が君を嫌いになることがなかったことだ。どうか今後日常としてよろしく
(帝正)


2014/04/24 03:15


人は短い一生を生きてるから美しいと何かの本に書いてあった。俺は玩具のように壊れる人の瞬間を何度も見ていてとても脆く情けないものだと思っていたけど、薦められ読んだ少年漫画に自分と同じような行為をしている者が主人公に倒されている描写があった。次に読んだ漫画はこの世界を壊してやる!と宣言した魔王が勇者にばっさり斬られて平和になっていた。俺のやってきたことは悪だったのかもしれないと思えてきて考え方が変わった。二次元の中でヒーローはいつも格好良く敵を倒し、格好良くヒロインを守り惚れられ、何より人間らしさが備わっていたことに気付いた。自分も土台がああなれば主人公になって可愛い獣耳美少女と出会って異能者になって害悪を倒してもっと沢山の二次元的幸せが掴めるかもしれない。だから俺は世間一般的な悪を倒すという使命を果たすっす。異世界への扉を開く為なら何度でも仲間達と進んでレベルアップするっす!
(遊馬崎)


2014/04/23 00:58


ああこれは夢だと思う瞬間が夢の中であるよな?臨也さんが甘ったるい声で正臣くんと名を呼び体に触れ恥ずかしい台詞や中二臭い語りを聞かされた後、糸をピンッと張ったような棘がある声と鋭い流し目で俺に残酷な言葉を発する。その瞬間が同じ感覚だ。現実逃避、俺はその夢から逃げ出したい。
(臨正)


2014/04/21 11:54

 


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