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俺があの化け物を殺したら人間に愛されると完璧な人間になれると思っていたのに化け物を殺したものは化け物に成り代わると何故考えなかったんだろうきっと大した問題に思ってなかったからだろうだって彼がいるから化け物を愛してくれる彼がいるから俺はこの身を投げれるんだなあ君なら俺が化け物になっても愛してくれるよねぇ?「僕がセルティしか愛していないってこと、臨也なら痛いほど知ってるだろう?」
(新臨)


2015/01/31 02:08


たらりと正臣の口の中に鉄の味が広がる。自身の唇を噛み締め切ったからだ。じわじわと小さな赤い自傷行為の傷痕は眼前の男への反抗心から出来たものだった。
「俺はあんたが死ぬほど大嫌いです臨也さん」
唇の次に爪までもが握り拳の中で掌に傷つけようとする。
「正臣くんを大嫌いになったこと、俺は、ないけど」
そうでもしないとこの男に気付けば飲み込まれそうだったから。蛇に睨まれた蛙。きっと端から見ればそんな光景だった。蛙は鳴くことも跳ねることもせずジッとしていた。
「…まるで俺が昔臨也さんを好きだったみたいな口振りですね。誤解も甚だしい、昔から俺はあんたが嫌いで信用なんかしていない」
「そんなこと言わないでよ。自分が知らない心を相手が知っていることもあるよ?」
ゆらりと幻影のように彼は近付く。気安く手を伸ばし正臣の横髪を撫で隠れた耳に掛ける。それはまるで今から発する言葉を聞き漏らさぬようにという所作のようで。
「俺は変わらず君を愛しているよ。だからいつでも俺のところに戻ってくるといい。正臣くんの居場所は必ず存在するから」
残酷なまでの偽善を被った優しさは鳴かない蛙を飲み込んだ。
(臨正)

臨正へのお題は「そんなこと言わないでよ」「その優しさは残酷じゃない?」という台詞の両方、もしくはどちらか一つを使った話です http://shindanmaker.com/320097


2014/08/04 02:07


森厳「呼んだかね?」
エゴール「気のせいですよ」
森厳「何故耳かきを渡す?気遣ってる振りして遠回しにバカにしとるのかね?それとも何か膝枕でもして君が耳かきするのかね?ふむそれはごめん被る私は相手に困らない伴侶がいるのでね!いたたたたエゴール君耳掻きがいたっ脇腹にささっていたたたたたた」


2014/08/01 16:23


私が手に持った林檎を転がした先に正臣がいた。それを拾った正臣は私と林檎を一緒に食べようと言った。けれど林檎を持った私の手首を掴んでるのは臨也さんで綺麗に皮は向けなくて直に食べるしかない。偶に手首に爪が食い込んだり、私の手の上に置いたまま臨也さんが器用にナイフで皮を向いて差し出したりした。次第に正臣は林檎を食べなくなった。正臣はもっと甘い物を探しに行ってしまった。私は初めて林檎を落として掴まれた手から逃げた。そしたら正臣がその先にいて、いっぱい果物を持って迎えてくれた。「一緒に食べよう」正臣はそう言って臨也さんのナイフで果物の皮を剥いた。とびきり甘くて美味しい正臣の果実は林檎の味しか知らなかった私を幸せに満たしてくれた。


2014/06/04 02:11


死んじゃえバーカ
なんで化け物のくせに笑ってんの
なんで化け物のくせに倒されないの
なんで化け物のくせにあったかいの
死んで冷えてしまえばいいのに
そしたら俺の頭も冴えてくるってもんだ
気付かなかったことに気付くかもしれない
もう手遅れだけどね
(臨静)


2014/05/19 03:29

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