オルトレマーレの星ひとつ
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話題の中心に上がった、短期間だが一緒に行動していた仲間の名前に顔を上げる。
「バーズ…?」
「ああ、お前も見たことあるだろ。」
そう言って目の前に出されたのは、確かにバーズが飼っていた鳥の写真。
「今は雲雀が飼っていてヒバードっていうらしいぞ」
「なんだそりゃ…」
ハルという子が雲雀の方に乗っているのを見て名付けたらしい。…ハルって誰?
(そういや確かになついてたな…)
鳥が鳴いたと思ったら雲雀が出てきた時には驚いた。あれで私たちぶっ倒されたんだよなぁ。
「そっか、キイロ今はボンゴレの鳥なのか」
ぐしゃり、と握りつぶしたそれを見て、大事な手がかりが!と十代目クンが慌てて私の手から写真を救出した。
シワを伸ばしながら、ふと首をかしげてこちらを見た。
「キイロ?」
「この鳥。私はキイロって呼んでる。」
バーズは基本鳥に名前をつけることはしない。同じようなのを何羽も飼っているからだ。
それでは不便だと、バーズの最も近くにいたこいつだけは私はキイロと呼んでいた。
「なんでキイロ…?」
「黄色いから」
「やっぱりー!」
名付けセンスがないのはわかってるからほっといてほしい。
*
遊んでんじゃねえぞ、と(十代目クンが)蹴りをかまされたので、目的である雲雀恭弥探しのために出口へと向かう。
リボーンが来ないことに十代目クンは不安がっていたが、ついてきても体調が悪くて足手まといになるんじゃ意味がないだろう。
「代わりに山本がついてるぞ。
やつはこの時代の戦いを熟知してる。」
その言葉で視線が山本クンに集まると、山本クンは大丈夫だと笑った。
「お前立たなはこの時代の俺たちが失ったすんげー力を持ってんじゃねーか。」
首を傾げる私たちに、山本クンは
「お前達は希望と共にきてくれたんだ。
ボンゴレリングっていうな」
「は…」
ボンゴレリングが、この時代にはない。