オルトレマーレの星ひとつ | ナノ
オルトレマーレの星ひとつ
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所変わって並盛中、千種により怪我を負った獄寺を見舞い、とぼとぼと廊下を歩く綱吉。 頭に落ちた水滴に上を見上げると、マユになったレオンと赤ん坊…リボーンがいた。

マユのことに一通りツッコミを入れたあと、

「こっちは大変だったってのに、お前何してたんだよー!」

そう叫ぶ。
そんな情けない姿を見つつ、リボーンはぴょん、と天井から床へ飛び降りた。


「イタリアでおきた集団脱獄調べてたんだ」


「はぁ?だつごく?」

その言葉にリボーンはひとつ頷くと、説明を始める


「ああ、2週間前に大罪を犯した凶悪なマフィアばかりを収監してる監獄で、脱獄事件が起きたんだ。
脱獄犯は看守と他の囚人をみな殺しにしやがった。
その後、マフィアの情報網で脱獄の主犯はムクロという少年で、部下3人と日本に向かったという足取りがつかめたんだ。

そして黒曜中に4人の帰国子女が転入し、あっという間に不良をせしめたのが10日前のことだ。
リーダーの名を、六道骸」


その名前を聞くと、綱吉は驚愕で顔を染めた。

「なっ!まさかムクロって…

もしかして同じ人?!」

こくりと頷くリボーンに、頭を抱えた。

「そんなおっかないのが並中狙ってんのー!

…あっ、ちょっと待てよ!それって何気に相手がマフィアだって言ってんのか?!」

その言葉には、リボーンは首を横に振った。

「逆だぞ。」

「奴らは、マフィアを追放されたんだ」
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