憲兵団入り

「新入りか」
「…イドル・デュー」
「…」
「…」
挨拶がない。


「無能しかいない」
「先輩の前で堂々と言うな」
「先…輩…?」
「なにその顔むかつく」
先輩をおちょくる


「生意気」
「どうも」
「褒めてねぇ」
「どうも」
「イドル」
「どうも」
「こっち見ろ」
「…」
「話聞いてたか?」
「右から入ってた」
「それで?」
「左からすり抜けた」
「おい」
説教は聞き流す


「無能。」
「生意気。」
「無能よりはいい」
「ぐぬぬ」
先輩をいじめる


「XXX、XXX、XXX、XXX。合ってるだろう」
「な、なんで俺の名前」
「全員の名を覚える程度造作もない」
「…っ」
「上官に報告しておく。
こいつらに理不尽な暴力を受けたとな。
首席卒業で仮にも仕事は完璧な私と、貴様らと、
どちらを信用するだろうな?」
リンチ受けても倍返し


「憲兵団長なら死んだ」
「は」
「暗殺だろうな。」
「な、なに?」
「それもそうか、壁狂いとは仲が悪かったしな。」
「かべくるい?」
「ウォール教、だったか」
「…死んだ?団長が?いつ」
「つい先ほど。死体が見たいなら見ればいい。」
しれっと大事件。


「よくやった、イドル」
「憲兵団如き、鈍ってる奴らばかりだからな」
「成功報酬として倍額だったか。」
「あぁ。」
「イドル」
「なんだ」
「次の団長だが…」
しれっと犯人。



「…というわけで、本日付でこの憲兵団は私が取り仕切る」
さくっと出世街道まっしぐら。




お貴族様に飼われてるようにみせて、本当に使われてるのはお貴族様。
そんな内地裏番だったら編。

mae//tugi
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