「…また随分と荒れていますね」
「……」
「SSMですか?なら幸福薬を持ってくるように命令してきましょうか」
「いらん」
「いいえ、あなたのその状態はSSMでしょう。瞳孔の拡大、心拍数の上昇、表面体温の上昇、他にも。非常な興奮状態と言えますね。それも、SSMの一つと当てはまります。」
「…じきに落ち着く。必要ない。」
「答えになっておりませんよ、市民マーリー」
「…少し黙ってくれ」
「この私に命令するつもりですか。」
「……はぁ、君にはわからないだろう。一部始終を見たとしても、到底。」
「…この私が完璧ではないと?」
「………は…幸福薬…もらってくるとするよこれ以上君にこんな姿、晒したくない」
「…答えなさい、市民マーリー」
「…やだよ、おっかない」
「命令です。この私に間違いや不完全などありません。そうでしょう」
「あぁ、そうだよ。完璧だ。コンピューター様はコンピューター様として、実に良く。」
「それならなぜ、私に理解ができないと?」
「完璧だからこそ、バグになり得るものを全て取り除いたからだよ。だからあなたには到底理解できないものが存在する。だが、それこそが完璧に違いないと、そういうことだ」
「…それではまるでパラドクスのような話ですね。これ以上の追求はやめましょう。愚かしい」
「そうして…」

(遠い遠い警告音を無視して)


mae//tugi
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