24th.Aug.2017
香澄の友人「……ちょっと、香澄」ヒソヒソ
香澄「ん」
友人「この記事、あんたらのことでしょ」
香澄「……ばれたか」
友人「そりゃわかるって」
香澄「えへへ。
……保安員のライセンスがようやく取れたんだもん。しっかり活用しなくちゃ」
友人「二人ともすごいわー。私も早く現場に出たいな」
※友人も最近保安員のライセンスを取った
24th.Aug.2017
生徒D「最近来た新しい保安員二人が、異能犯を次々に捕まえてるんだって!」
香澄「へー」
生徒B「粘土を操る異能を使う女性保安員と、
植物を操る異能を使う男性保安員だって」
生徒C「女性の方は『クレイガール』、
男性の方は『プラントマン』っていうコードネームを名乗ってるらしいよ」
香澄「へ、へー……」
生徒E「すごーい」
生徒F「どんな人なんだろう?」
生徒G「気になるよね!」
香澄「そ、そうだね……」あせっ
6th.Aug.2017
朝
手見須高校 教室
香澄「着いた……ふわーぁ」
ガラッ
生徒A「あ、香澄! おはよー」
香澄「おはよー……っと」
ワイワイ ザワザワ
生徒B「こっちにも見せて!」
生徒C「すごーい」
生徒D「ほんとだ」
香澄「おはよー。みんな、何見てるの?」
生徒B「あ、香澄だ!」
生徒C「市のミニコミ紙だよ」
香澄「なになに? 何か載ってるの?」
.
9th.Jul.2017
香澄「掴まって。『飛ぶ』から!」
陸「わかった!」ガシッ
陸が香澄の手を握る。
「風よ、ここに……!」
香澄は“力”を発動させた。
彼女と陸の周りに、風が渦を巻いて集まってくる。
やがて二人の体がふわりと浮き上がった。
9th.Jul.2017
陸「香澄! 追おう!」バッ
香澄「うん!」
異能犯「道を空けろぉ!」ダダダダ
走って逃げる異能犯二人
一人がもう一人をおんぶしている
商店街の人「くそ、なんて速さだ!」
異能犯「へへへ、追い付けるもんなら追い付いてみやがれ!」ダダダダ
陸「仲間をおぶっている方の男、両脚が異様に太くて長い。
肉体増強型の異能か……!」
異能犯二人がどんどん遠ざかっていく。
生身の脚力では彼らに追い付けない。
そのことを見て取った香澄は陸に手を差し出した。
「陸っ」
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