SUNDAY




こんな日がいつまでも続けばいい

そんなことを思う、日曜日。


SUNDAY


「ねぇ、片平くんは私のどこが好きなの?」

「・・・は?」

突然問うてくる彼女に少し驚いて、じっと見る。
外は晴れて暖かい日曜日。だったらどこかに出かけろって感じだけど、いかんせん二人ともインドア派だから休みだろうとなんだろうと外に遊びに出ることは少ない。二人で過ごすとなったらやっぱり家の中で映画を観たり、お笑いを観て笑ったり、ごろごろと雑誌を読むことが多いのだ。
で、今日もそんないつもと変わらない日曜日のはずだったんだけど・・・・・。

「いや、どうした?ずいぶん突然だね」

「そのまんまですよ?で、どうなのさ?」

ぐいぐいときますよ、うちの彼女さんは。もともと若干気が強いというか、決してひるまない人だから。そんなとこも好きになった要因だったりはするのだけど。
でもそんなこと言ったら、怒られそうだなぁ・・・。だって今言った通りですからね。

「う〜ん・・・・やっぱり笑顔?なんていうかきみちゃんが笑うと花咲いたみたいに明るくなるって言うかさぁ」

「うん、それで?」

「あとは、スタイルもいいしね。モデルさんでもいけるんじゃない?」

「うん、うん、それでそれで?」

「え?ま、まだ?」

「だってさっきから外見のことばっかじゃない!そりゃあうれしいけどさ・・・・」

ちょっと不満そうに膨れる。え〜っと・・・・と言う俺にむかってうんうんと首を縦に振る彼女の、好きと思われるところを必死に探した。
もちろん彼女の好きなところなんていくらでもある。だけどどんなふうに言っていいのか、むずかしいというか。全部、なんてあやふやな言葉じゃ納得しないだろうから。

「いや、好きなとこはいっぱいあるんだって!なんか上手く言えないだけで・・・」

「ほんと?」

「うん!うん!」

俺の態度にあんまり納得はしてなさそうだったけど、それならいいよって許しをいただいた。
本当だよ。好きなとこなんて語りつくせないほどあるんだから。知らないだろうけど、たくさんの勇気やうれしさももらっているんだから。恩返ししなくちゃいけないくらいに。

再び雑誌に目を戻した彼女に、直接そんなことは言えないんだけど。近いうちにきっと言うから。「ありがとう」とか「ごめんね」とか今は照れくさくて言えないようなことも。
「愛してる」も今は口に出して言えないけど、心の中ではあふれ出しそうなくらい詰まっているからね。
そしてどんなにつらいことがあったって、ちゃんと守るから。泣きたいときもそばにいてあげるよ。だから今までと同じ、怒ったり泣いたり笑ったり・・・。そんな、俺が大好きなきみでいて?

そんなことを思いながら、違う話をし始めた彼女に目をやった。


(じゃあ僕は死ぬまで君を愛すことを誓おう)

(ありきたりのSUNDAY でも特別なSUNDAY)



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かわいい曲だなと思います。
聴いたことない方はぜひ^^

song by ザ・/ベイ/ビース/ターズ

じゃあ僕は死ぬまで君を愛すことを誓おう:EndlessDream

08/10/26 up










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