気まぐれロマンティック




私はかなりの気まぐれ人間。
でもそんな私に付き合ってくれるあなたに、ありがとう。





よく言われたのは、「ころころ変わってめんどくさい」なんて言葉。女の子に対してその言い方はないでしょ!?ってくらいキツイ言葉よね。でも自分でも否定しようもないくらい当たってる。
それはなおしようのない性格。今までアレって言っていたのに、次の瞬間にはコレに変わっている。
自分でも知らないうちに、いいえ、ほんとにそっちが気に入っちゃったんだからしょうがないじゃない。

「それさぁ、もうちょっとなんとかならない?」

つめたくて、あまくて、おいしいソフトクリーム。私のはチョコレート、彼のはいちご。さっきまでは私がいちごで、彼のがチョコレートだった。
せっかくいちご味が食べたくて買ってきてもらったのだけど、なんだか彼のを見てたらチョコのほうがおいしそうに見えてしまって、無理言って彼のと交換してもらったのだ。

「だって、おいしそうなんだもの」

「はぁ。でももうちょっとガマンするくらいのことしないと・・・」

「はいはい。食べないと私がそっちも食べちゃうよ?」

そう言うとさすがに本当にありそうだと思ったのか、急いで口をつけ始まる。
さっきまではあんなに食べたかったいちご味のソフトクリーム。なのに今はチョコ味を食べて十分に満足してる。自分でもどうしたらいいものかと考えることもあるが、結局はどうにもならないのだ。

「んん〜っ、はぁ〜。今日はいい天気だねぇ・・・」

「って、すぐ話をそらす!」

「だって、なおしようないんだもん。しょうがないでしょぉ」

「そんなんだから『めんどくさい』なんていってふられるんだよっ」

まぁたそういうオトメが傷付くことを言いますか?さらっと。
でも今まで付き合った相手は、「気まぐれなとこがかわいい」なんて、散々あまやかした挙句に私をふっていったの。最初から私の性格をわかっていたはずなのに。
でも、彼は全くと言っていいほどそんなそぶりを見せない。・・・いや、文句はやたらに言うけど。

あの頃の相手のあんな態度に“傷付いた”なんて言葉を付け足すのにもあきていて。私のこんな性格をどう思ってるのか、相手の気持ちが見えないままふられるのなんかいっつもわかってた。
でも彼だけはその性格に我慢しないでストレートに言ってくれる。彼の気持ちも見えやすいんだ。
・・・・・そんな彼の飾らないストレートすぎる態度が、逆にうれしいだなんて。

「・・・いいのっ!今はちゃんと大切な人がいるんだからっ」

そう、別にいいのよ。あんな過去をふりかえらなくても、今はこんな私にもちゃんとむき合って、ちゃんと接してくれる大切な人がここにいるんだから。
・・・・絶対に言ってやらないんだけどね。さっきのでめずらしく大胆な発言をした方よ?

「・・・・あ〜そうですかっ。んじゃ、行きますよ〜」

そう言ってさりげなく手をつないで行く。あらあら、そちらもめずらしく大胆なのね。照れているのかしら?どんどん進んでいくからその表情は見えないけど、頬がなんとなく赤くなってるよ。

「ふふっ」

「・・・・なに笑ってんの?」

私らしくいられるのはあなたのとなりだけ。あなたと一緒にいられればきっと、笑って生きていけると思うの。気まぐれな私だからちょっと迷うこともあると思うけど、帰る場所はいつだって決まってる。

私の気まぐれはあなたのためかも、ねv


(気まぐれお姫と、はらはら騎士<ナイト>)

(ダーリン ダーリン 心の扉を 叩いてよ)


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こんなかわいらしい曲をつくっちゃうリーダーはすごい!
ただあんまりその曲どおりのイメージにならなかったのには反省・・・・・。

song by Ikimonogakari


09/1/7 up










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