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「素敵なクルー達ね」


「...揃いも揃って鼻の下伸ばしやがって、みっともねェ」


「あら、あなたは伸びてないの?」


「..うるせェ」



ローはナマエにからかわれながら軽く船を案内する



「それで、ここがおれの部屋だ。」


「わかったわ」


「お前の部屋は隣だ」


「わたしの部屋なんてあるの?」


「昨日のうちに用意させた。まだ仮だけどな」



かちゃり、とドアノブをひねると、
そこそこ広さのある、大きな窓が特徴的な素敵な部屋があった。


大きな本棚にドレッサー、ベッドにソファ、ローテーブル、盗品だろう花瓶。

壁にある棚には酒のボトルがずらり。




「素敵....」


「気に入ったか」


「とっても。
流石、仕事が早いわね」


嬉しそうにふかふかベッドにダイブするナマエ。


「でもこのベッドは少し小さいかも」


「仮だからな。この先どっかでいいモンがあったら買い換えろ」

「ありがとう、トラファルガー。...あ、船長?」


「...ローだ」






「...ロー」


「.....」


ベッドから上目遣いで名前を呼ばれ疼いたのか、ローはナマエに覆いかぶさった


「....船、もう出港したのね」


「名残惜しいか」


「マスターのお酒がね」


「あそこで買ってきた酒だ」



ちらっと壁に並べられている無数のボトルに目をやる



「あなた、意外と優しいのね」


「誰にでもじゃねェ」


「わたしだから?ありがとう」


「....」


「それで?何か言いたそうな目ね」


「...あまりクルー達で遊ぶなよ」


「わかってるわよ」


「それと、この船ではおれの命令は絶対だ」


「.....さあ、それはどうかしらね」



顔をふいっと逸らしたナマエの顎を掴み、目を合わせる


「...生意気な眼だな」


「あなたもね」


「ハッ.....そんな生意気な口も聞けなくしてやるよ」


「っん」




唇を強引に合わせる。
柔らかい唇に甘い唾液。芳しい女の香り。
全てが美しいこの女に恐怖さえ抱く。

ナマエのわき腹をなぞり、
するりと衣服に手を入れる。
撫でる肌は陶器のように滑らかで吸い付くように気持ちいい。


「はっ..ン...っ」



ナマエもキスに応じ、
ローの帽子を外し首に腕を回す。


「っはァ......こんな美女、相手にしたことないでしょ?」



ナマエはローの唇から逃れにやっと笑い挑発する



「こんな口の減らねェ女もな」


離すな、と言わんばかりにまた唇を捕まえ貪った。



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