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- ナノ -

06









「おいペンギン..なんかまた船長とんでもないオーラ出してんぞ...なんか悩んでるみてェだし」


「あぁ...一体夜に何があったんだ..」


「今夜も行くみたいだぜ?」


「女...か?」


「女ァ??船長が一人の女に執着することなんてありえねーだろ!」


「まあな..」


「「一体なんなんだ...」」








そんな二人のクルーをよそに、
ローはバーへの道のりを歩いていた....



「こんばんは。トラファルガー」


「...あァ」


「じゃあ、早速行きましょうか」



バーの前で待っていたナマエと合流して、夜の街へ繰り出す





「来るってわかってた」


「...ヤリにきたわけじゃねェ」


「え?じゃあなにしにきたのよ」


「...ここ入るぞ」





ローはふと目にとまったホテルにナマエを連れ込んだ。




「なによ、やっぱりやる気じゃない」



ナマエはコートを脱ぎながら結んでいた髪を解く


「違ェよ......
お前はいつも誰とでもやんのか」


「気に入ったらね」


「...」


「じゃあ、わたし先にシャワー浴びて来...!」


シャワールームに向かおうとしたナマエの腕を掴み、キングサイズのベッドに押し倒した


二人の顔は鼻が触れるか触れないかの距離



「..シャワーはしない方がお好き?」



「お前... エルフなのか」



「!!」



ナマエの顔が一瞬強張る



「どうなんだ」


「...なぜ、そう思うの」



ローは彼女の手を取り、指先を見つめ目を細めた。



「その人間離れした美貌、そこはかとない人を魅了するオーラ。
昨日お前グラスで手を切っただろ?それも今じゃこの通り...。」


「.....」



「隠したって無駄だ。嘘はわかる」



ナマエはローを押しのけ、起き上がると近くのソファーに座った



「自分が何者なのかなんて、私が一番知りたいわよ」



「どういうことだ」




「...私は、気付いたらひとりだった」








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