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- ナノ -

04







「あーよく飲んだわ!ありがとうねマスター。また明日」


「おう、フラフラしてるぞ!気を付けてな」


「はーい」






カラン、





「いい気持ち..」


すぅ、と息を吸い深呼吸
少し冷たい空気が火照った体にまた気持ちいい。



「そのフード、取ってみろ」


「わあ!なによ、びっくりした。いたのねトラファルガー」


「フードを取ってみろ」


「嫌よ」


「なんでだ」


「なんとなく」


「...」



ナマエは洋服のフードを深くかぶっていて、あまり表情を伺えない





「いいから取れ」


「ちょっ、あ!」


ローが無理やりフードを剥ぎ取り、中にしまいこんでいた長い白金の髪がさらさらと揺れた


酔っているためか少し潤んだ瞳に紅潮気味の頬



「...!」


想像以上の美しさに、つい見惚れて動きが止まる。



「もう、なんなのよ!」


むくれそそくさと歩いて行くナマエ。


「おいヘラ」


「わたしの名前はヘラじゃない!ナマエよ、ナマエ!」


「...ナマエ」


「なによ」


「お前、おれの女になんねェか」


「ならない」


「....」



「...」


「こんなに即答で断られたのははじめてだ」


「...なんかごめんなさい」


「..おもしれェ」


「なんかよくわかんないけど、わたし帰るわ。おやすみなさいトラファルガー」





暗闇のなかに颯爽と消えていった彼女





「チッ..頭痛ェ..」


船にもどるか、と彼もゆっくりと足を進めた







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