裁判シリーズ | ナノ

有罪 3


「それは、少し可哀想ですね」


そうですよね。そんな酷いことされる会長は可哀想です。


「男として委員長に同情すべきところがあります」

ええ???

判事どうしちゃったんですか?インポは確かにかわいそうですが、会長が背負う責任じゃないはずです!ひょっとして、判事もインポだったりするんですか?だから委員長に同情するんですか?

判事が個人的主張は挟んではいけませんよ。


「会長の気持ちも分かりますが、委員長にも共感するものがあります。ここは、会長も委員長の思いに答えてはどうですか?たまに手を貸すくらい、ボランティアだと思って」


「いやだ!」


僕が会長の立場でも嫌です。


「俺だって嫌だ!」


え?委員長?判事は貴方に有利な提示をしているように思いますが。

何が嫌なんですか?


「手だけなんて嫌だ!会長のあの尻の中には、絶対に挿入したいし、あのエロい口で舐めても欲しい」


「正直、こんな下らない判例を残すのは嫌なんですよ。和解してくれると助かるんですが……私の判事時代にこんな下品な裁判開いていたなんて知られたくないんです」


だったら開かなければよかったと思うのですが。


会長と委員長が相手ともなると、無碍に却下もできませんからね。


「こんな内容で和解なんかできるか!」


お気持ちは分かります。僕でも嫌ですからね。



評議に入りました。

何も考えるまでも無く会長の勝ちでしょうね。

陪審員長が判事にメモを渡します。評議結果です。


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