裁判シリーズ | ナノ

冤罪 5


映像は悪夢だった。


俺が委員長を押し倒して、ジッパーを下ろすと、止めろとかいう委員長のペニスにしゃぶりついて、舐めまくっている。

何しているんだこの俺はって殴りかかりたい。

そのうえ、乳首をいじってとか、俺のちんこも触ってとか、相当卑猥なことも言いまくっている。

委員長は言葉では止めろとかいうくせに、俺の言うがまま乳首触ったり摘んだり、俺の息子を可愛がったり……。口と手、言ってること逆じゃねえか?


その上、俺……委員長のペニス、俺の穴に入れてとか強請って、委員長が駄目だっていうと、自分から乗って無理矢理入れている。

ええ??!!これ別人だろ??本当に俺なのか?顔が同じだけの別人に思いたい。

それからも俺は痛いって言いながら、でも気持ちいいとか騒いで、もっと動いてと委員長にキスして、おねだりを。



「合意だろ?」

魂抜けた俺だけど、どう贔屓目に見ても合意だったとしか思えない。

「委員長は止めろと何度も言っていました。何回拒絶しましたか?」

書記官に尋ねる判事。

「7回、止めろと言っていました」

「口だけだろ!止めろだけ言って、逃げ出しもしないし、嫌なら俺を殴れよ!殴りもせずに、乳首舐めまくっていたのは、どこのどいつだよ!腰振って、俺の中に出し入れしてただろ!嫌なら、抜けよ!中出しすんなよ!」

「俺は止めろと言ったが、無理矢理俺のペニスを咥えたのは、どこのどいつだ?俺も男だから、そこまでやられたら収まりがつかねえよ。しかも相手は学園一の美貌を誇る、会長様だしな。そんなやつに犯してって頼まれてみろ。流石に理性が飛ぶ」

「そ、それは俺が初めは悪かったみたいだが……お前だって最後は楽しんでいたんだろ?和姦で良いだろ?」

「会長は、これが女相手だったら感じたほうが悪い、感じたから和姦だとか言い出す、男の屑のようなやつだったのか?やったほうが悪いんじゃなくて、感じて楽しんだほうが悪いんですって?」

「そ、それは……」

そう言われると、男は即物的なものだ。俺が押し倒して、フェラしたからそもそもの因縁の始まりだ、と主張されれば、反論できない。いやできる。けど、やっぱり悪いのは俺なのか?


でも委員長くらいになれば抵抗くらい容易だろう。やっぱり納得できない。


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