裁判シリーズ | ナノ

冤罪 2


「ではこれより、法廷を開始いたします。被告人は生徒会長、滝川衛。原告、加藤修也委員長を強姦した罪状で起訴されていますが、被告人は罪状を認めますか?」

「認めません」

認めるわけがない。

数年前の会長が、どっかのマリモに強姦されたと起訴された過去があるらしいが、結局裁判無効となり、記録からは抹消されている。

俺は過去の会長の中で一番不名誉な裁判を起こされた、最初の会長になるのかもしれない。

こんな裁判起こされて処罰でも受けたら、俺は実家に帰ることすらできなくなる。

だいたい委員長のやつ何が目的なんだ。こんなありもしないでっち上げしやがって。


「委員長は、文化祭の打ち上げの後、会長に押し倒され性行為を強要されたと訴えていますが、会長は事実を否認するのですか?あとで事実が明らかになった時、自白をしなかったということで罪が重くなりますよ」

「文化祭の打ち上げ……?」

あの日のことを言っているのか?委員長のヤツ。


何時もは仲の悪い生徒会と風紀メンバーが集まって祝杯をあげていた。

俺は進められるまま酒を飲んでしまい、朝気がついたらベッドには全裸の男がいた。


prev / next
[ back to top ]



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -