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人が聞いたら俺たちってただのアホだよな。真剣にゾンビが日本を侵略するからどうやって逃げようか考えているなんて。

「頑丈なシェルターに閉じこもっておくのも手かもしれないが……何時ゾンビがいなくなるか分からないから、それも難しいな」

「……シェルターとかって核シェルターとか?」

「まあ、そうだ。地下シェルターが一番安全だと思うが……ただ、問題はストレスなんだよな。閉鎖空間にいると、多大なストレスが人体にかかるし、日光に当たれないのは体調管理的にも不安だからな。一度入ると、外部の調査や脱出に人手間食うし。無人島かな?」

「へ? 無人島なんて日本にあるのか?」

「日本にもそれなりにある。まあ、問題点はもしゾンビが泳げたら……だけど、無人島にシェルターがあれば更に安全だろ。確か、知り合いに世界が滅亡したらどうしようと考えているアホがいてだな、無人島を買い取って、そこを要塞にして核シェルターも作っていたやつがいたな。そこを貸してもらおう」

事業をしているやつには変な人間が多いそうだ。強迫観念に駆られて自宅を大改造をしていたり、銃を集めたりとかね。

正親は他にも保存が利く食料や水、医療品を買いあさっていた。無人島にどんどん送られているらしい。
ちなみに無人島は一日だけ別荘をかしてと頼んで借りさせてもらっていた。

「他に何が必要か?」

「うんと……食べ物」

「それは10年は持つほど用意させた」

「でも、保存食料とかレトルトとか缶詰ばっかりとかじゃあ、味気ないし……自給自足ができるように、野菜の種を持っていくとか、畑の道具とか……あとは、果物とか栽培するとか? ビタミンとったりとか新鮮な食べ物とかも必要だと思うし」

「そうだな。畑の専門家に必要な物一式を用意させる」

「あとは……人?」

「人なんか俺とお前だけで充分だろ? 他人なんてどうしているんだ」

「だって……たった二人で、生活を維持するのって物凄い難しいよ。例えば、怪我や病気をしたら、医療品用意してくれていてもやっぱりお医者さんっていると思うし。畑仕事もわかんないし。専門家がいると助かるよ。あと、いくら要塞って言っても、故障とかあるでしょ? エンジニアさんとか、そういうスペシャリストさんたちがいないと、俺、いざ病気した時どうしたら良いの? 盲腸とかなったらお前が手術してくれるの?」

「流石に俺でも無理だな。じゃあ、医療のスペシャリストを。特に必要なのは肛門科、外科、内科、眼科医も欲しいな。あとは歯科医もだな。エンジニアに農業の専門家、パイロットに船の操縦士も欲しいな。あとは傭兵か軍人を」

特に必要なのは肛門科なのか?
まあ、確かにゾンビの世界で痔になったら大変だよな。手術して治せなければいけない場合もあるだろうし。

「人数が増えるから更に食料品の手配を。あとは武器もだ」

次々に手配を済ませていく正親。

「……ねえ、俺何していればいいの?」

やることがない。

「身の回りの物の整理でもしておけ。どうしても持って行きたい物や、お気に入りの服や娯楽品なんかな」

そうか。もう戻って来れないかもしれないんだ。

スマフォゲームとかは、インターネットが不通になったらできなくなるかもしれないよな。じゃあ、PSPとかWIIとか、ゲーム一式に漫画は好きだけど、たくさん持って行くのはかさばるから、電子書籍で。全部DLしておけばネットが見れなくなってもOKだし。
次から次へ漫画をDLしていく。どうせお金は余っているし、もう使えなくなるかも知れないし。
あとお気に入りの服とか、アルバムとかをカバンに詰めて行く。歯ブラシ、歯磨き粉にシャンプー。こういう雑品とかも手配してくれていたけど、一応。
食料品は用意してくれたけど、嗜好品とかあるのかな?
忙しく準備をしている正親に、コーヒーとか、紅茶とかチョコとかポテチある?って聞くのも悪いし、コンビニ買いに出た。
一応日持ちがするものを中心に、チョコと飴とポテチやじゃがりこさきいか、チーズ、クッキーなんかを買い込んだ。

他に何かいるかな?





急に、ゾンビを書きたくなったので、続編?始めました!
といっても別のカップルですが。
一応、必要最低限の物品、人材を用意しましたが、他にこれは絶対いるっていうのがあったら教えてくださいw


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