我が子が生まれた。それ自体は非常にめでたいと思う。私の子というだけでなく、エルウィンが産んでくれたという事実が非常に嬉しい。
だが、しかし……子どもが生まれたら、エッチするのを考えてくれると言ったので、私はとてもとても大人しく待っていたのだ。そう、餌を貰うのを待つ犬のように。
毎日エルウィンの寝顔を見ながら、自分物を慰めていたというのに!エルウィンは子育てで忙しいので、隊長の相手をしている暇はありません。と一刀両断されてしまったのだ。
子育てだと?!そんなもの!いくらでも使用人がいるのに!乳母を三人も用意したというのに!
自分で育てたいと言い出されて……私はそれに反論できなかった。何故なら、、乳母に渡してしまったら、自分はやることがないので仕事に復帰すると言い出しかねないのだ!
あんなむさい男の巣窟に再び可愛いエルウィンをやるわけにはいかない!それくらいなら、私の息子を育てて貰ったほうがいい。息子を可愛がって……私の息子を可愛がってほしいのが本音なのだが……
いろいろ愚痴を言いたいところだが、可愛いエルには言えずに部下に言っていると、とみに白い目で見られるようになったため自粛はしている。今日は一緒に子育てでもしたらどうですか?と言われ、昼に仕事を取り上げられ帰されてしまった。
せっかく帰っても邪魔者がいるのでエルウィンといちゃいちゃできるはずもなく、私が迫ろうとすると泣き出すから、まだお腹にいてくれたほうが煩くなく良かったのに。
私はエルウィンがいるはずの子ども部屋に向かうと、邪魔者は泣いていなかった。だが、エルウィンに抱っこされて、乳を飲んでいたのだ!
私だってまだ2回しかエルウィンの乳首を味わったことがないというのに!!
それをこの息子は毎日毎日何度も味わっているのだ!
すやすやと眠りながらわが子に乳をやっているエルウィンは聖母のようで、ずっと見ほれていたいが、邪魔者がいなければもっと良いのに……何故この息子は私に似て産まれて来てしまったのだろうか?
エルウィンに似た金髪の愛らしい赤ん坊だったのなら、物凄くかわいかっただろうが、あいにくほぼ100%と言っていいほどに、私に似て生まれてきてしまったのだ。
正直可愛くない。いや、エルウィンが産んでくれた息子だ。可愛がらなくてはいけない。そう反省し、乳を飲んでいるわが子を撫でようとしたが、やはり可愛いと思うよりも憎らしく思うほうが大きい。
私のもの(乳)をよくも美味しそうに飲んで!
と憎憎しく思ったが、息子は私の顔を見上げると、こっちをどうぞとばかりに左側をあけてくれたのだ!
そうか!さすが我が息子だ!私にこの左側の乳を譲ってくれたのだな!(息子は右側のほうを飲んでいる)
エルの聖なる母乳を私に、父に譲ってくれるなんて、なんて親孝行な息子だ!
エルウィンは男性なので、出産しても乳が大きくなるわけではない、乳首は小さいままで、初めて抱いた頃のままだ。しかしそれでも母乳は出る。
ずっと飲んでみたかったが、エルウィンにはこれは子どものためのもので、隊長にあげるものじゃありません!馬鹿じゃないですか?や、違いました、すいません、変態ですね。
と罵られただけで、飲ませてくれなかったので、当然、初、である。
こうして触れるのは、息子を受精させた日以来である。私のまだ2日しか活躍できていない、もう一人の息子が痛いほど張り詰めている。
「エルウィン…」
そっと囁いてみたが起きる様子はない。これは食べてくれと言っているようなものだ。
愛らしく、甘い臭いを放っているピンクの乳首をそっと口に含んだ。転がして、吸うと、ミルクが口いっぱいに広がる。夢中になって吸って、どのくらい時間が経っただろうか。
「んっ……こら。強く吸いすぎ…歯を立てるな…っ、ってた、隊長!?」
ついにエルウィンが起きてしまったようだ。この至福の時が終わってしまう??いや、引き剥がされるまで、吸い続ける!!
「何考えているんですか!?」
「私もエルウィンのミルクを吸いたいんだ!!息子ばかり卑怯ではないか!!??」
「自分の子どもと張り合ってどうするんですか?!隊長には母乳は必要ありません!子どもの栄養を奪わないで下さい!」
私だって、エルウィンからの愛が必要なのだ!息子に分け与えてばかりで、私には一滴もくれないなんて、惨い仕打ちだ!
何と言われようとも私はエルウィンの乳首から離れるつもりはなかった。反論をしながらも口に含むのを止めない。
「子どもが餓死をしても良いんですか!?っていうか、こんな変態な事をするんだったら、離婚したいですけど出来ないですから、実家に帰りますよ!」
私が一回分の母乳を奪ったくらいで餓死するわけはない。しかもこれは息子が父を尊敬し、場所を譲ってくれたというのに。
しかし離婚はこの国ではできないことになっているので、エルウィンは私と結婚した以上、一生私の妻なのだ!
だがしかし!実家に帰られては困る。
「仕方がないな……母乳は子どものものだから」
「分かってくれましたか」
「だから、下のミルクを貰う!こっちは私のものだ!!」
言うが早いか、私はエルウィンのズボンをパンツごと下げた。
下のほうは流石に息子も用はないので、エルウィンも反論は出来ないだろう。
相変わらず可憐なその様は、感激の余り言葉も出てこない。パイパンは子どもを生んでも変わりなく、というか、子どもを産む際に医者に見せるのが物凄く恥ずかしそうにしていたのを思い出すだけで、鼻血が出そうだった。私はエルウィンの出産のために軍医に師事したが、エルウィンは私が子どもを取り上げるのを拒否したので、仕方がなくもう枯れ切った熟練の医師を手配し、出産に当たらせたのだ。
「っ……エルウィン、可愛すぎる!」
むしゃぶりつくように可憐なエルウィンのものを舐めた。エルウィンは色々わめきたて、抵抗しようとするが、両手には息子を、両足は私が抑えているので、まな板の鯉も同然だった。
エルウィンは最近は子育てで忙しいせいか、全く処理していないようで、あっという間に大きくなると私の口の中ではじけた。いくらでも私が処理を手伝ってあげるというのに。
「エルウィン、美味しかった。こっちは私だけのミルクだな」
「た、隊長!!!!!……………そろそろ、夜の生活を解禁してあげようと思っていましたが、もう一生解禁する気はありません。お疲れ様でした」
「そ、そんな!私のミルクはエルウィンの下の口で飲んでもらおうと思っていたのに!」
「こ、こんの!!!変態オヤジ!!!!」
私は思う……エルウィンは決してそろそろ夜の生活を解禁してくれるなどと、優しいことは考えていなかったはずだと。私は悪いことはしていないはずだ。
だから、私は自分からチャンスをものにしていかないといけないのだと。
END
皆さんの隊長コールに負けてしまい、またアホな続編を書いてしまいました。
両想いになる・・・・・日が思いつかないですww
何かコメントがあると喜びます♪
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