小説 | ナノ

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まあ、俺も思い出したばっかりで、パニックになっている中、俺の前世ってこれ?とか、うわあああ……とか思っている間に、納屋とか、人気のない小道とか、馬車とかに押し込まれて、強姦されてちゃうんだよ、何で毎回同じパターンになるんですかって、冷静にお話あいが全くできないまま、死んでしまうんですよ。
ヤツもちょっとは勉強しようよ。

他の方法はないのかって。


で、そのパターンを忘れるくらいに繰り返したとき、やっと俺言えたんだよね。

『強姦しても良いから、殺さないでよ』って。

何で、そこで強姦しないでって言わないかって?

いつものパターンで、もう犯されている最中ですから、今更そんなことを言っても無駄だから。

再会→思い出す→強姦→心中。たぶん、思い出しながらやられているんで、再会から心中まで、平均1時間くらい。冷静になって止められる時間がないんだよ。

普通、レイプされながら、冷静に今後の分析とか、無理じゃない?

でも、でも、言えたんですよ。心中はやめましょうって。

で、やっとその前世では、出会った瞬間に心中は止めれたんだけど、結局その後の運命って変わらないんだよね。


拉致監禁の挙句、何で俺のこと好きにならないのか、とか言いながら殺されたり。

他の男と会ったとか(町に出かけてすれ違っただけ)会話したとか、結構くだらないことで、殺されたりした……再会して一時間が、長くて数ヶ月になったくらいだった。



だから、俺、ヤツと入学式で目線が合った瞬間、俺の人生終わった……って、悟ったよ。あと一時間の運命か〜って。入学式が終わるまで20分くらいあったから、無駄に前世を思い出してしまったのだ。

だから、これからクラスで自己紹介とか、教科書配布とか、色々あるでしょ、とか突っ込みを自分で入れながら、俺はヤツに手を引かれ、寮の部屋にドナドナ〜っと。

いや、寮までつれてきてくれて、本当に感謝してるよ?

距離的に歩いて10分くらいあるから、そこら辺のトイレの個室か、空き教室にでも連れ込まれることも覚悟したくらいだから。トイレで心中とか、マジで涙目だから。

俺の親、息子さんトイレで心中していましたとか言われたら、これまでの中でもワースト5に入るくらい不幸な終わり方じゃないか?トイレとか超不幸。

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