小説 | ナノ

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「か、会長……」

「よくも俺の啓志に手を出したな」


チワワちゃんが、土佐犬のように変貌していく。

「か、会長、そのくらいにしてよ。副隊長の可愛い顔が台無しに……」

俺の好みで選んだせっかくの顔なのに。容赦なく殴る会長。

そもそも手を出したのは俺だし。

「俺は顔で差別しない!女みたいな顔していようが、俺のものに手を出した罰は受けさせる!」

なんて男らしい台詞。

俺も常々思っていたよ。ほら、よくあるマリモが出てくる小説、俺も読んでいるんだけど、制裁とかするチワワたちって顔面が変わるほど殴られたりしないよね。チワワが使うレイプ魔体育会系のジャガイモたちは結構酷い目にあっているのに、チワワズは酷い目にあっているのをあんまり読んだ事ない。顔が可愛いからって、受けもやりかえさないし。攻めも結構甘い処分にしているし。

暴漢は退学で、主犯のチワワは停学とか。

けど、会長はそんな差別しないんだ…。それを男らしいというべきか、ただの心の狭い男かDV予備軍というべきか。


「止めてよ!俺の親衛隊の子だよ!手を出したのだって俺だし!」

このままじゃ殺されかねない、って思って、自爆しました。

「勿論、お前にも浮気をした罰を受けてもらう」

自分で認めてしまいました。チワワちゃんと浮気したって。


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