服の下には秘密がある
「ヨリ、可愛い」
ソファーにうつ伏せにして後ろから突く。ヨリはクッションに顔を埋めてぎゅっと握り締めていた。
「はぁ、ねぇ、ヨリ。声聞きたい」
その手を握り、後ろに引く。強制的にクッションから顔を上げさせられたヨリは振り向いて俺を睨み付けた。
「っ、ほん、と、この、絶倫……!」
「ごめん、褒め言葉」
睨み付ける顔ですら可愛い。まぁ、俺のせいで真っ赤になって蕩けた顔をしているんだから可愛くて当たり前だけど。
久しぶりの二人一緒の休日、何をするにもヨリと一緒がいい。と言うより、抱いてたい。ヨリも満更でもなさそうで、俺が触れるとすぐに体を熱くしてしまう。俺にしがみついてくるその手が愛しくてたまらない。
「ねぇ、ヨリ」
体を倒してヨリの耳に顔を近付ける。ヨリの腰がふるりと震えた。
「ヨリの顔見るだけでムラムラするんだけど俺ってヤバいかな」
「っ、相当、ね……!」
「ごめん、すっげー好き」
耳にキスをして、一旦抜くとヨリを仰向けにする。ヨリはとろんとした目で俺を見上げた。
「何で、謝るの……?」
「ヨリが思ってる以上に重いから」
もう一度ヨリの中に入ると、俺はヨリをぎゅーっと抱き締める。ヨリの手が背中に回ったことに俺は驚くほど安心していた。