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 幼なじみがかっさらわれる話

つまらなくて暗い話を書いてしまいました。

タイトルの"We go way back."は「俺ら長い付き合いなんだぜ」みたいな意味らしいです。幼なじみもの書こうとしたときに何かを調べた際に見ました。


「俺ら長い付き合いなんだぜ」「あいつのことは俺が一番わかってるんだぜ」ってあぐらかいてたやつが、まんまと他の男に幼なじみをかっさらわれる話が書きたい、と思いまして。

最初は、隣の部屋で、押し入れで盗み聞き、までは同じだったけどもっとコミカルでドタバタな話になる予定で、男の子もハヤハヤみたいに間抜け丸出しな感じでした。
(さりげないハヤハヤdis)(でもハヤハヤ読んでる人少ないからピンと来てもらいにくい)(さらに気の毒なハヤハヤ)

盗み聞きも、情事を盗み聞きするんじゃなくて、幼なじみが主人公のことをだんだんどうでもよくなっていく様がよくわかる会話を盗み聞き、みたいな予定でした。

でもコミカルさがいまいちで、盗み聞きといえば情事でよくない?と思った瞬間、ラストまでさーっと開けたので、書きました。

(けっこう前なんですけど……だから修正したのにいまいちなんですけど……)

暗い話と性描写って相性がいいですよね。
なんでですかね。


どうでもいいんですけど、性描写を書くときに、直接的な表現をする(イチモツを挿入して、とか)のと比喩を用いる(果実のように熟れた秘部を、とか)のに抵抗があって、いつも苦労します。

わざとそう表現するときはまた違うんですけど。

でも間接的すぎると逆になんか気持ち悪くて、エロをうまく書ける人が一番小説がうまい説をわりと推したい。

エロがメインならまだしも今回みたいなときは特に、加減がわかりません。「恋人ロボット」「天使の鳥籠」「藍色」は苦労した記憶があります。

王宮夫婦のエロは、「少しでも笑われないように」と思って書いてるんですけど(ついネタにしたくなってしまう素材だから)、裏目に出ていますね。せめてもの償いに、ネタにしています。カズマサマのあいしてるとか。

ほんとに作者として最低の部類ですよね。


話を戻します。

幼なじみでくっつくのがわたしは大好きなので、本当なら幼なじみは幸せにしてあげたいんですが、今回はくっつかないのが書きたくて。

少女漫画だと、はじめから「ザ★当て馬」みたいなポジションで出てくる幼なじみ男キャラはたくさんいて、わたしはそれ系も大好物なんですが……

『語り手(視点)が男で、幼なじみのこと好き』のパターンならだいたいくっつくイメージがあって。(語り手だからハッピーエンドならそれが当たり前ですが)


要はハヤハヤ的な存在は、たまにはよその男にかっさらわれてしまえ、という思いです。
(またハヤハヤdis)

なんていうんでしょう、自分が一番理解してると思い込んでるけど、それは結局理想の幼なじみ像を押し付けて深くまで見ようとしなかっただけ、という。そういう傲慢さに、幼なじみは恋愛感情と同時に悲しみとか寂しさとか罪悪感を抱いていて、それをひっくるめてわかってくれる人が現れたら、そっちに行っちゃうよね、そりゃ、という話でした。

ここで解説しないと伝わらない、という文章力のなさよ。


知ってると思い込んでいるからこそ、『知らないあの子』を受け入れられない、という。

大丈夫!ハヤハヤは受け入れるタイプのヒーローだから!しあわせになってください!


……なにがいいたいかというと、ハヤハヤを書きたくなってきました。


(おわり)




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