君の指先私色




「レッドって女の子爪してるね」
「それどういうこと?」

縦長で綺麗ってこと
ブルーは後ろから抱きしめレッドの指を弄りながらそう呟いた
個人的には皆と変わらないと思っているが
そんなレッドは只今その綺麗と評された爪を着色、いわゆるマニキュアを塗っている
女の子として別におかしいわけではないがあまりこのようなことに興味がないレッドにしては珍しい

「マニキュアの匂いって苦手かも」

「俺はそうでもないけど、だったらなんでつけようと思ったわけ?」

ブルーにそう聞かれ内心ドキッとした
なんとなく、と言ってみたが一応理由はある。しょうもないが

前、いわゆるデートに行ったとき可愛い小物を置いてある店にはいった
レッドはその時ピンなどが欲しかっただけ、それを買った後ブルーがいるところに戻ると彼はマニキュアが置いてあるところを見ていた
その時にぼそりと「この色綺麗だな」と呟いたのを偶然聞いた
彼氏が綺麗と言ったものをつけたくなるものでありました、つまりそういうことだ
その後一人で再びその店に行きブルーが見ていたマニキュアを購入、現在にいたる

「右手塗りにくいだろ?貸して」

後ろから抱きついているブルーがレッドの右手を取って丁寧に塗っていく
少しラメが入ったマニキュアは指の先で光に辺りキラキラしていた
ドキドキしながら縮こまっていると後ろでクスリと笑い声が聞こえた

「レッドほんとに可愛いな」
「なんだよ突然」
「別に〜、はい出来たあとは乾かすだけだよ」

見れば両手は綺麗に着色されていた
なんだか右手の方が綺麗に塗れてる気がしてムカつく

ブルーがその手を愛しそうに握っている
青色のグラデーションのかかった爪は彼の色










甘酸っぺーーー、感じの青赤ちゃんが書きたかった
爪は友達がよく奏緋に言ってくれる言葉を使い回しました、なんか手はよく綺麗って言われますウケる
赤先輩にはやっぱり赤から桃のグラデもしくは黄へのクラデが可愛い気がするんですが
彼の色つけたいじゃないですか


prev next
- ナノ -