貴方のお顔




ふと視線を上げて気付いた

「レッド、お前眼鏡なんか着けてたか?」

「ん?いいや、この頃少しぼやけてる気がしてさ、授業で見にくいときに着けてるんだけど外し忘れてたや」

「ふーん」

グリーンの素っ気ない返事に小首を傾げる
彼は言葉は足りないが返事はちゃんとしてくれる

「似合ってない?」

「いや、そんなことはない」

即答だ
レッド自身が鏡を見る限りでは違和感があるし、ハッキリ言って似合わないなと思った
グリーンは随分と自分を美化していないか、そう思って小さくため息をつく
実際は童顔、女顔と言われているがイケメンに分類するのだ
イケメンはどう足掻いてもイケメンなのだ、レッドが似合ってないなどありえない

「だけど、あまりつけて欲しくない」

「なんで?」

顔をあげるレッドからグリーンは眼鏡を取り上げる

「なんか、お前の顔が隠れる気がして寂しい」

「っ〜〜〜〜///」

目尻を下げ、残念そうな顔をするグリーンはどこか幼さがあった
もちろん彼にベタ惚れなレッドにクリーンヒットしないわけがなく

「俺、意地でも視力回復させてみる、無理でもコンタクトするから///」

「無理するなよ」


グリーンが頭を撫でてくれるのにレッドが顔を真っ赤にして逃走したのは言うまでもない





久々に眼鏡つけたので、あえて赤につけさせました
赤誕は絵を描いたので良いかなと、今度載せます


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