好きなとこ
久しぶりの姉弟水入らず、ゆっくりカフェでお茶をしていたときだ
可愛い弟がこんなことを聞いてきた
「姉さんはレッド先輩のどこが好きなんだ?」
「はっ?」
入れようか迷っていた角砂糖が紅茶の中に落ちる
少し甘くなりすぎてしまったかもしれない、この際仕方ないが
「いきなりどうしたの?」
「いや、ちょっと気になって」
好奇心旺盛な年頃だから知りたくなるの仕方ないことかもしれない
カップに口をつけてみる、やっぱり甘い
「そうねぇ、アタシもわからないわ」
「えっ?」
「だっていつの間にか好きになってたんですもの」
納得いかないような顔をされたがそれ以外に返答できないのだから仕方ない
「グリーンも頭良いし、まず顔が良いわよね。バトルも強いし、実は優しいのよ」
きっと女の子はあんな人が好きになるんだろうな
だけど、なんでかアタシはレッドにベクトルが向いてしまう
「強いていうなら、レッドのどこかじゃなくて『レッド』が好きなのかな」
きっとアイツも同じこと言うわよ
そう言った後シルバーは少し困ったような顔をしていた
そんな顔させたいわけじゃないのに
ただレッドがグリーンを選んだだけ
再び口づけた紅茶はさっきより苦く感じた
緑赤←青ばかりですね、そろそろ青姉さんにも幸せになってもらいたい
でもこの構図が好き、つまりは愛さレッド