冷たさも幸せ




「うひゃー!!先輩も来てくださいよ!!」

そう言って元気に腕を振っている
だが波に足がさらわれて転けそうにもなっていた
今日は突然ゴールドがレッドを外出に誘った
そういった時は学園の方に外出許可を得なければならないが既にやってきたらしい
本当に行動が早いと苦笑いした

「冷てぇ!!」

「まぁ、まだ春だからなぁ」

何故か連れてこられたのは海だ
夏だったら賑わっていただろう
生憎さっき言ったように今は春だ
いるとしたら釣りに来ている人や散歩に来ている人がちらほら
まだ冷たいだろうなぁと思うがゴールドは着いたと同時に靴と靴下を脱ぎ捨てる
彼の私服は七分丈のズボンなため捲る必要なく海に走っていった
それをボーッと見ていたらレッドもと呼ばれた

春の冷たい海に足を入れるのは少しばかり抵抗はあったが可愛い後輩が誘っているのだから仕方ない
レッドは自分も靴を、そして黒のハイソックスを脱ぐ
水色のミニスカートから覗く白くスラリと伸びた細い足にゴールドは息を詰めた

「やっぱりレッド先輩は綺麗ッスね」

「どこ見て言ってんだ、変態」

「レッド先輩の全部ッス!!」

こいつは恥ずかしいことをサラリと
レッドは顔を赤くしながら顔を背けた
クスリと笑う声が聞こえてきて反論しようとすると目の前に手のひらが差し伸ばされる

「お手をどうぞ、お姫様」

ニカッと明るい笑顔を向けられたら起こる気も失せる
レッドは溜め息を一つ吐いてその手を取った

水はとても冷たいけれど、その手と笑顔はなによりも暖かかった







金赤良いよね、ワンコな金も、小悪魔な金も好き
赤先輩の生足生足Vv


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