嘘つきも好きだから仕方ない



あいつは純粋そうに見えて簡単に嘘を吐く

優しそうに見えて他人には酷く冷酷
お節介に見えて他人の事には無関心

「お前って、嘘の塊みたいな奴だな」

ぼそりと呟いたがどうやらしっかりと耳に入ってしまったらしくキョトンとした顔の次に眉間に皺を寄せている
可愛い顔が台無しだな
きっと言っても否定されるだろうからこれは喉の奥で留めた

「何言っちゃってんの、グリーン」

「そのままのことを口にしたつもりだが」

するとまた皺が深くなる
痕はつかないで欲しいと頭の片隅で思った

「オレ、そんなに嘘ついてるか?」

「今この一瞬も、お前は俺に隠し事をしながら嘘をついて見せないようにしている」

何を隠しているか何て自分もわからない
嘘をつかれている、と実際気づいたわけではない
何となく、一緒に過ごしていて違和感を感じた……ような気がする、といったかなり曖昧なものだ

「本当のお前は見せてくれないのか?」

そう言うと少し悲しそうに赤い瞳を細めて呟いた

「見つけてくれないわけ?」

何を?なんて聞かなくてもわかる
自分が想像していた返事と少しずれていたので返答に困った
それを肯定と取ったらしく少し残念そうに俯かれた
そんな顔をさせるつもりで言ったつもりじゃないのに

「見つけて欲しいってのは本音か?それとも偽りか?」

「どっちだと思うの?」

どんな返答に期待しているのだろう
でも、自分じゃ彼を十分に満足させるような答えが出せない気がする
彼の事がイマイチ掴めないのだから
だから自分は素直に答える

「俺の都合の良いように考えさせてもらう」

さぁ、ここからは心理合戦だ
彼には自分の考えがわかるだろうか
だが、この戦いの軍配は彼に向けられそうだ
何故なら、彼は自分達のことをよく知っているから


他人に冷酷という事は、裏を返せば仲間にはありったけの真心を注ぎ
他人に無関心という事は、仲間の事は何よりも思っている

その仲間の中に自分は入っているのだろうか
なんて悩まなくともわかる
目の前の彼の笑顔を見れば


彼が嘘をつくのは優しさからだ
暗い自分を見て悲しませたくない、嘘をついてでも皆に笑っていて欲しい

裏を返せば、嘘をついているのは自分達が好きだから

嘘をついて傷ついているのが彼自信だといつ気づくのだろうか
なら気づくまで俺が愛してやろう
レッドの嘘も一種の愛情表現だと受け取って






意味わからぬ
スランプすぎて自分で何を書いてるのやら
言いたいことは、
醜い自分を見られて皆を悲しませたくない弱虫で優しい赤
そんな赤がつく嘘を見破りつつも真意をつかめない緑
嘘を吐かれて辛い緑だけどそんな弱い赤を見れるのは自分だけだから守ってやりたいみたいな内容なはずなのにね
ウチの赤先輩は嘘がお上手設定
ノープランで物事は進めちゃダメだね


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