相合い傘も不要です



赤「あっ、降ってきた。流石はルビーのPOPOだな。どんぴしゃじゃんか」

緑「……レッド、先に寮に戻ってて良いぞ」

赤「え?なんで?待ってるよ」

緑「とうぶん書類が終わりそうにないし、そのうち雨も強くなるだろうしな」

赤「えぇ〜、一緒に戻ろうぜ」

緑「この書類が終わる頃にはだいぶ暗くなってるから明るいうちに戻っていて欲しいんだ」

赤「……手伝うから」

緑「あとは全て生徒会長の仕事だ、副会長でもどうにもできない」

赤「……」

緑「心配なんだ、そんな顔しないでくれ」

赤「わかったよ、先帰ってる」

緑「悪いなレッド」

赤「ううん、仕事頑張れよ!!」

緑「おつかれ」

赤「おう」





……


緑「やっと終わったか、今は…7時半か。だいぶ時間をくってしまったな」

緑「日も長くなっては来たが、流石にこの時間だと暗いな。レッドを先に帰して正解だ」

緑「俺もそろそろ帰れるk」

赤「あっ、グリーンお疲れ!!」
緑「!!?」ガタンッ

赤「グリーンの言った通り雨スゲーぜ!!」

緑「どうしてこんなところに」

赤「ん?昇降口で大好きなグリーン様の出待ちかな(笑)」

緑「そうじゃない!!先に帰れと言っただろ!!!なんでこんな冷える場所で待ってるんだ」

赤「仕方ないだろぉ、帰れないんだから」

緑「は?」

赤「傘忘れちゃってさ、帰るにも帰れなかったんだよ」

緑「……生徒会室に借りに来れば良かっただろ」

赤「その手があった!!」

緑「お前はなぁ」ハァー

赤「まぁまぁ、待っちゃったんだから仕方ないだろ。そういうことで一緒に帰ろうぜ」

緑「生憎、俺は折り畳みしか持ってない。レッド使うか?」

赤「何言ってんだよ、オレ濡れてくし」

緑「(だったら小雨の時に帰れよ)……まったく、仕方ない」

赤「あれ?グリーン傘は?」

緑「お前が濡れるなら俺も濡れる。走るぞレッド」

赤「えっちょ!!引っ張んなよ!!てかお前は傘させ!!!」

緑「体冷えたらお前が暖めろよ」

赤「そういう事言うなぁぁぁぁ///」



緑「(普段は嘘が上手いくせに、甘えるときはわかりやすいな。見ていたんだよ、お前がちゃんと傘を鞄に入れてるとこ)」
(お前が濡れるなら俺も濡れてやろうじゃないか)



相合い傘も良いけど土砂降りの中突っ走る二人も良いよね
緑先輩の下駄箱付近で体操座りして出待ちしていた赤先輩
そこまでして緑先輩と帰りたいというデレ


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