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山落意






突然だけど。三蔵が、ななし1と入れ替わった。


その他の三人は、目を丸くして、大驚きだ。

「「「えーっ!!!」」」

元はと言えば、煙草を落とした三蔵が拾おうと屈んだ時、同じく煙草を拾ってあげようとしたななし1と頭をぶつけたのだ。

ーーゴツン

それはもう、周りに聞こえる様なほど鈍い音で。

しばらく踞っていた二人が起き上がると、今の状態になっていた。


「公式でもあったネタをこのサイトでもやるんですか!?」

「八戒、メタ発言やめろ。」

「うわーっ!!ななし1のしかめっ面、チョーおもしろい!!」

「……そんな楽しまないでよ…」
↑三蔵の姿をしたななし1

このサイトで贔屓しているにも関わらず、管理人に良く楯突く八戒が発言すれば、贔屓サイトにも関わらずあまり贔屓されていない様な気がする悟浄がこれ以上喋るなと八戒の口を手で塞ぐ。

困った事になった…と眉をハの字にした三蔵…もといななし1。
あの三蔵が可愛い子ぶった感じになったのがまた可笑しくて、三人は声を上げて大笑い。ドコから出てきたのか不明のハリセンを掲げたななし1…もとい、三蔵にすっぱ叩かれた。

「ほら、もうどうやって戻るかは公式で分かってますから、早く戻りましょう。」

八戒はななし1と三蔵の首元を引っ張り、再度事故を再現するべく、ぶつけようとする。
その笑顔たるや、悪戯好きな性格が全面に出ていると言うか、優しい顔をした悪魔の様で、思わずななし1は悟浄と悟空の腕を掴んで引っ張ってしまう。


ゴッッッツン


四人が、頭をぶつけた。


「つ〜!!おいななし1…!!俺まで巻き込むな……よ…」

「〜〜っ…ごめん、悟浄」

「…………………ッチ」

「いってー!!マジ痛てぇ……って、あれ??」


見た目は三蔵、中身は悟浄

見た目は悟浄、中身はななし1

見た目はななし1、中身は悟空

見た目は悟空、中身は三蔵


「……あれ、何か、ややこしくなったぞ!??」
↑ななし1の姿をした悟空が頭を抱える

「〜、ひっぱって本当にごめん!!」
↑悟浄の姿をしたななし1がみんなに謝った。

「三蔵サマ、ガッリガリじゃねーか、もっと食わねぇとヤべぇンじゃねぇの??」
↑三蔵の姿をした悟浄。体をキョロキョロ見渡してみる。

「……余計な世話だクソ河童」
↑悟空の姿をした三蔵が悟浄の脛…正しくは三蔵の体の脛を蹴る。

「っつ〜〜!!!!!」
↑三蔵の姿をしたゴキブリ

「…へー!!何だか女の子の体って変な感じだな??」
↑ななし1の姿をした悟空が、ななし1の体をペタペタ触る。

「ぎゃー!!やめてよ……悟空…かな…?????」
↑悟浄の姿をしたななし1

「もう……誰が誰だか分かりづらいですねぇ。これでは管理人も読者も、誰が誰だか分からなくて困ります。」

「……だから八戒、メタ発言やめろっつーの。」
↑ななし1の姿をした悟浄

「仕方ありません。元に戻るまで、これで勘弁してください。」

八戒はそう言うと、四人に背を向けていそいそとリュックの中を探る。
四人がその奇行に首を傾げていると、出来ました!!と笑顔で振り向いた八戒。



浄「出来たって……って、何だコレ!!?」

八「ほら、これなら誰が喋っているか一目瞭然です!!」

三「……八戒、テメェは要らねぇだろ。」

空「これ、良くサイトで見たことがあるやつだ!!」

ななし1「……悟空までメタ発言し始めちゃった…」

八「ただ、これの問題点は誰が誰に入れ替わっているのか、分からない事です。」

浄「全く意味ねぇじゃねぇの。」

八「でしたら、こうですかね……?」


いそいそいそいそ_〆(。。)


三蔵(悟浄)「何がどう変わって……??」

悟空(三蔵)「……さっきよりは分かりやすいな。」

悟浄(ななし1)「…八戒って、何者なの……?」

ななし1(悟空)「……なぁ、俺、トイレ行きたくなっちまったんだけど…」

悟浄(ななし1)「……!!???(ヤバい、さっき行きたかったんだ…!!)」

八戒(八戒)「あはは、悟空??もう少し待って下さいね??」


「「「「お前のソレはいらねぇだろ。」」」」


三蔵一行は、今日も平和です。


八戒(八戒)「ヤマなし、オチなし、イミなし。一回言ってみたかったんですよね〜。」


end


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