※静雄出ない、臨也+波江
「あなたって、まるで恋する乙女ね。」
いつものようにパソコンに向かって仕事をしていた臨也に、彼の部下である波江はとんでもないことを言い出した。
「・・・・・はぁ?もしかして俺に言ってんの?」
「あなた以外、この部屋に誰がいるのよ。」
平然とした顔で、波江はコーヒーを啜る。
「ちょっと、俺24なんだけど。確かに、人間に恋する素敵な情報屋だけど、乙女ではないね。男だし。」
自分のことをさりげなく褒める臨也にげんなりしながら、波江は空になったコーヒーカップを机の上に置いた。
「そういう意味で言ったんじゃないわよ。・・・・・あなた、平和島静雄の前だと、全然態度が違うじゃない。」
「そりゃ、俺はシズちゃんのこと大嫌いだからね。大好きなみんなと態度が違うのは、当たり前だろう?」
『平和島静雄』という言葉が出たとたん、少し嫌な顔をした臨也だが、すぐに顔を取り繕う。
しかし、波江の言葉にその表情はすぐに消え去った。
「だから、それが恋みたいなのよ。だって平和島静雄だけ、まるで特別な存在みたいじゃない?みんなは好き、でも彼だけ嫌いって・・・・。」
「なっ・・・・!!」
言葉に詰まった臨也を見て、波江は少し機嫌をよくし、席を立った。
「じゃ、私の誠二が待ってるから、帰るわ。」
「ちょ・・・ちょっと、どういう意味だよ、それ!!」
帰ろうとする波江の肩を臨也は掴む。怪訝な顔をしながら、波江は臨也のほうを見た。
「何よ・・・。私、早く帰りたいんだけど。」
「お、俺がシズちゃんに恋してるとでも言いたいわけ!?」
「あら、わかってるじゃない。いつもあなたが平和島静雄に突っ掛かるのは、相手にしてほしいからじゃないの?・・・・ていうか、その顔で何言っても、怖くも何ともないから。」
そういうと、波江はさっさと部屋をあとにした。臨也は、急いで波江に指摘された自分の顔を鏡で見てみる。
それは、りんごのように真っ赤だった。
「くそっ・・・。あの女、変なこというなよ!俺がシズちゃんに恋なんて、そんなの」
ありえない!!!!!
それは最低な恋の始まり
(でも気付いてしまったの。)
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波江さんのキャラわかんね(^ω^)←
波江さんは、あまのじゃくな臨也に勇気を与えるお姉さんだと思うw
シズイザの恋のキューピッドさ(笑)
そして腐女子だと、なおさらおいしい←
from西瓜