※来神設定 静←臨
途中では止まれない。
それは消化していないこの気持ちだって同じ。
俺は恋をした。
一生に一度の恋をした。
でも、決して心通じ合うことのない人に恋をした。
届かない想いは、
何処へ行くのだろう?
「・・・ざや、臨也、ちょっと、臨也!」
耳元に響き渡る新羅の声。意識が覚醒してくる。
いつも4人で食べる昼ご飯。今日はあんまり進まない。ちらりとシズちゃんを見る。黙々とジャムパンを食べていた。
「あ、ごめん。ぼーっとしてた」
朝寝坊してしまいそのまま来たせいか、髪がはねていた。そこを手でときながら答える。
「どうしたの?なんか臨也らしくないねぇ。まさか、悩み事?」
「・・・・・・」
ニヤニヤと笑っている新羅。その眼鏡をへし折ってやりたい。
・・・でも俺らしいって何だろ?
わからないよ。もう自分が。なんで、なんで俺、シズちゃんなんか、好きになったんだろ・・・
「・・・俺だって、悩みくらいあるし」
言葉がポロっと出た。不覚にも。
ドタチンの箸が止まる。青い顔でこっちを見てきた。・・・ひどい、ドタチン。
「ちょw静雄聞いたぁ?臨也、今悩んでるんだって!」
「あ?」
おいおい。なんでシズちゃんに言うんだよ、馬鹿新羅。
あぁ、もう最悪。
俺は何かを言う気になれず、うなだれる。
「悩みって、もしかして・・・恋とかぁ?」
「っ!?ちょっ!何言って・・・」
「・・・いいんじゃね?」
「「え?」」
新羅にからかわれていると感じ、必死に否定しようとした矢先、シズちゃんが言葉を発した。
それは俺と新羅の思考を止めるのに、十分な衝撃だった。
「なんだよ。変なことでも言ったか?」
「な、なに言ってんの?シズちゃん。俺はあの折原臨也だよ?恋なんかする柄じゃないだろ」
俺の言葉に怪訝な顔をするシズちゃん。
はぁ?と言いながら俺を真っ直ぐ見つめた。
「恋をすることは、いいもんだろ。たとえ、それが臨也だろうとな」
何を言い出すんだ、この天然たらしは。よりにもよって好きな人にそんなこと言われて、俺はどうすればいいの。
「う、うわw静雄がなんか語ってるし。傑作〜」
新羅の笑い声にシズちゃんは振り返り、そしてキレた。
「し〜ん〜らぁああぁ!!!」
新羅は弁当を大切そうにおき、必死に逃げた。
てゆうか、そのポジション、本来なら俺なんだけどな・・・
「嫉妬か?臨也」
ドタチンがからかい口調で聞いてくる。まったく、どいつもこいつも俺を馬鹿にして。
「ドタチンの馬鹿。何言ってんの」
口から出た言葉があまりにも弱々しくて自分が情けなかった。
顔が熱い。燃えるように、熱い。
シズちゃんの一言で、こんなに振り回されるなんて。
信じられない。信じたくない。
そんな気持ちとは裏腹に、彼の行動で一喜一憂してる自分がいる。
でも、
彼が俺も恋をする権利があるというから、
ほんの少しだけ
こんな恋もありかなって思った。
愛迷エレジー
(君をもっと好きになる。)
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タイトルは某神曲からw
マジいい曲だお!!!
つか最近私の小説の臨也はどんどんキャラ崩壊していく気がする・・・
乙女すぎwwww
From 西瓜